新型コロナウイルスの感染拡大で4都府県に3回目の緊急事態宣言が出される中、大型連休が29日、スタートした。各地の自治体が休日返上で高齢者へのワクチン接種や予約対応に追われた一方、空港や駅では、全国に初の緊急事態宣言が発令されていた昨春に比べ、旅行者や帰省客の姿が目立っていた。
「早く接種を受けたかったので、一安心。連休返上で対応してもらい、とてもありがたい」。和歌山県みなべ町の福祉施設で29日朝、一番乗りでワクチン接種を受けた男性(79)は笑顔を浮かべた。
同町ではこの日午前9時から65歳以上を対象とする集団接種を始めた。医師や看護師ら計26人が対応にあたり、検温や消毒を徹底した上で130人に接種した。
町に975回分のワクチンが届いたのは23日。「感染予防のため一日でも早く始めたい」と医師の確保に奔走した。連休中は5月1、2日も実施し、6月上旬までに対象者の3分の1が2回の接種を終える予定だ。
香川県の小豆島にある
高齢者向けの接種は大型連休明け以降に本格化する見通しだ。東京都目黒区は、5月6日に始まる75歳以上の接種を前に、連休中も5月2日を除き、コールセンターで接種の予約を受け付ける。区では「十分な量のワクチンが供給される見通しが立っているので、一時的に電話がつながらなくても、あせらないでほしい」としている。
28日に接種の予約を始めた国分寺市では、30日に電話での予約受付時間を2時間延長するほか、5月1、2日にコールセンターを臨時開設する。
空港や駅は、例年のような混雑はなかったが、昨年よりは多くの人がいた。
羽田空港の出発ロビーには29日午前、家族連れやカップルらが訪れた。サーフボードを持参し、沖縄・石垣島に3泊4日の旅行に出かけるという東京都江東区の会社員男性(24)は「サーフィンは人と接しないから大丈夫」と話した。
日本航空と全日空によると、大型連休中の両社の国内線の予約人数(23日時点)は、いずれも2019年の約4割にとどまったが、昨年比では約4倍の計約77万人に上った。日航の担当者は「連休中もマスク着用や手指消毒、お客様同士の距離確保を呼びかけていく」と気を引き締めていた。
2021-04-29 13:48:00Z
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