「全く手を付けないくらい話に(夢中に)なっちゃいまして、昼食べないでやってました」。訪米中の菅義偉首相は16日、バイデン大統領との首脳会談後、記者団にこう語った。会談で提供されたハンバーガーに手を付けずに話し込んだという。バイデン氏と初対面する機会となり、「かなり信頼関係を構築できた」と語った。
ハンバーガーは通訳のみが同席した約20分間の「1対1」会談で提供された。政府関係者によると、首相はバイデン氏が東日本大震災後に宮城県名取市を訪問したことに感謝を表明。バイデン氏は家族の思い出を語ったほか、ゴルフの米メジャー・マスターズを初制覇した松山英樹選手の話題でも盛り上がったという。
会談後の共同記者会見でも両首脳は互いにファーストネームで「ヨシ」「ジョー」と呼び合い、親密さをアピール。それぞれツイッターに謝意や会談の写真を投稿した。両首脳は世襲政治家でなく、甘い物好きなどが共通点。首相は「私と似ている感じを受けていたが、本人もそう思っているようで、緊張感は全くなく(会談)できた」と記者団に語った。【ワシントン田所柳子】
2021-04-17 13:50:09Z
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