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Thursday, April 22, 2021

新型コロナのワクチン 高齢者向けを医療従事者に転用の動き|NHK 北海道のニュース - nhk.or.jp

新型コロナのワクチン 高齢者向けを医療従事者に転用の動き|NHK 北海道のニュース - nhk.or.jp

新型コロナウイルスのワクチン接種、最優先の医療従事者への接種が進んでいません。
道によりますと2回目の接種を終えた道内の医療従事者は、4月16日時点で全体の17%あまりにとどまっています。
このため一部の自治体は、「地域医療を守るため」として、配布される高齢者向けのワクチンを医療従事者に転用する動きが出ています。
その1つ、オホーツク海側の興部町を取材しました。

人口およそ3700人の興部町。町の調査でおよそ9割の高齢者がワクチンの接種を希望しています。
興部町にある唯一の医療機関、興部町国民健康保険病院。病院はワクチンの集団接種会場にもなっています。
医師や看護師など合わせて70人の医療従事者が働いていますが、誰1人としてワクチンの接種を受けていません。
町では当初、医療従事者の接種を4月中に終えたあと、5月12日から一般の高齢者向けの接種を始めることにしていました。
しかし、医療従事者向けのワクチンを分配している道からは「興部町には4月中にワクチンを供給できない」という連絡が来ました。
一方で国からは「ワクチンの使用制限を緩和できる」という通知も来ていました。
高齢者用に配布されたワクチンを医療従事者に転用できるという内容です。
興部町の硲一寿町長は、高齢者と医療従事者のどちらを優先するか、判断を迫られる形になりました。
悩んだ末、「地域医療を守るため」として高齢者向けのワクチン500人分のうち110人分を医療従事者向けに転用する決断をせざるを得ませんでした。
町の医療従事者は5月6日から1回目の接種を受けられることになりました。
一方、一般の高齢者向けの接種は当初から1週間遅れて5月19日から始めることになりました。
興部町の硲一寿町長は「高齢者の予定が全く狂ってしまった。打つべき順番、医療が重症化しやすい人を抑制するという意味で間違いではない。ただ医療従事者と高齢者の分を分けたこと自体が問題だった。市町村に任せればよかった。最初から市町村をもう少し信じていただきたい」と話しています。
道は、5月中には全道の医療従事者にワクチンがすべて行き渡る見通しだとしていますが、今あるワクチンが極めて限られる中、自治体は厳しい選択を迫られています。

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2021-04-22 09:40:00Z
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