韓国で1回目にアストラゼネカ(AZ)製、2回目のファイザー製の新型コロナウイルスワクチンを接種した人はAZ製ワクチンを2回接種した人に比べ、中和抗体価が高いことが判明した。中和抗体はウイルス感染を中和させ、予防効果を生む抗体を指す。 ■コロナ禍の世界で安全な国3位に韓国、1位は? 韓国疾病管理庁傘下の国立保健研究院国立感染病研究所はこのほど、首都圏の医療機関で医療関係者499人を対象に1回目にAZ製、2回目のファイザー製を接種したグループ(100人)、AZ製を2回接種したグループ(199人)、ファイザー製を2回接種したグループ(200人)に分け、中和抗体価を調べた。 その結果、1回目AZ製・2回目ファイザー製という混合接種を受けた医療関係者は、AZ製ワクチンを2回接種した医療関係者に比べ、中和抗体価が6倍に達した。ファイザー製を2回接種した医療関係者の中和抗体価は同水準だった。研究所は「どのワクチンであれ、2回接種すれば100%中和抗体ができた」と指摘した。 これに先立ち発表された海外での研究結果も共通している。ドイツ・ザールラント大の研究チームが先月、成人216人を対象に調べた結果、1回目にAZ製、2回目にファイザー製の接種を受けたグループはAZ製を2回接種したグループに比べ、抗体価が最大10倍高く、ファイザー製を2回接種したグループとは同水準だった。
専門家は混合接種による感染予防効果の方が高いと推定できるが、「混合接種はAZ製2回接種よりも効果が6倍ある」という結論を下すのは困難だと指摘した。現在コロナを十分に予防するのに必要な中和抗体価については基準がないからだ。慶尚南道医師会のマ・サンヒョク感染病対策委員長は「仮にAZ製2回接種で形成される中和抗体の量がコロナを90点の水準で予防できるとした場合、それより抗体が6倍多いからといって、予防効果が6倍あるとは言えない」と説明した。 今回の研究では混合接種が変異ウイルスの感染力を中和する効力にも影響を与えるかどうか分析したが、同じワクチンを2回接種した場合と比べ大差はなかった。混合接種を受けた場合、デルタ株を中和する能力は既存ウイルスと比べ3.4倍、ベータ株、ガンマ株では2.5-6倍の差があった。研究所は「同じウイルスを2回接種した場合と同じ水準だ。ただ、混合接種を行えば、同じワクチンを打った場合に比べ、感染力を低下させるウイルス感染阻止能(中和能)が高いことは確認した」と説明した。副反応を分析した結果、混合接種の場合、AZ製2回接種よりは副反応が多く、ファイザー製2回接種時と比べると同水準だった。
2021-07-27 04:42:34Z
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