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Thursday, July 1, 2021

あおり運転で殺された息子「おれへんことが不思議」…事件から3年、今も夕食作り続ける母 - 読売新聞

あおり運転で殺された息子「おれへんことが不思議」…事件から3年、今も夕食作り続ける母 - 読売新聞

 堺市で大学4年高田拓海さん(当時22歳)があおり運転で殺害された事件は2日で3年を迎える。この1年で犯人に対する刑事・民事裁判の手続きは終結し、事件の証拠品になったバイクなどの遺品も遺族に返還された。事件から3年を前に母親(47)が読売新聞の取材に応じ、家族を失った悲しみや生前の思い出などを語った。(市川了輔)

 「今もここに拓海がおれへんことがすごく不思議に感じるんです」。自宅で遺影を見ながら母親は今も受け止められない現実を吐露した。

 今も毎日、拓海さんの夕食を作り続ける。肉じゃが、魚のムニエル、サラダなど生前と変わらないメニューが食卓に並ぶ。

 事件後、拓海さんの妹(23)と弟(20)は結婚し、昨年7月に弟に第1子が誕生、今秋には妹が出産を予定している。「2人には幸せになってほしいと願うほど、拓海も同じように幸せになるべきやったのに」との思いが募る。

 「大学を卒業したら結婚する」。生前、拓海さんが母親に伝えていた言葉だ。将来を考えていた彼女がおり、今も月に1度は自宅に泊まりに来る。母親とは、髪形を変えたこと、仕事の話など家族と同様のたわいもない会話をするが、事件のことを語ることはない。

 母親は、拓海さんが親戚の幼子とよく遊んであやしていたことを覚えている。「子どもに恵まれていれば、かわいがっていただろう。弟妹と合わせて孫は3人になり、にぎやかになっただろう。犯人は拓海だけではなく、私たち家族、彼女の未来も奪った」と話す。

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2021-07-01 15:09:00Z
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