菅義偉首相の自民党総裁選への不出馬表明を受け、大阪維新の会に政権とのパイプを失うことへの懸念が広がっている。菅氏との近さを背景に、2025年大阪・関西万博の誘致などを実現。「成長する大阪」をアピールして支持拡大を図ってきただけに、新政権とどのような関係を築くのかが課題となる。(久保田侑暉、本多由佳、添田樹紀)
新型コロナの「第5波」真っただ中での菅氏の不出馬表明に、野党から批判が相次ぐなか、大阪維新の会から聞こえてきたのは評価と感謝の言葉だった。
「改革を進める実行力のある、すごい政治家だ」
3日、記者団の取材に応じた吉村洋文・大阪府知事(大阪維新の会代表)は、菅氏をそうたたえた。
新型コロナワクチンの高齢者への優先接種や「抗体カクテル療法」の外来診療での実施といった政権の取り組みについても、「新型コロナ対策で大きくプラスにはたらいた面もあった」と語った。
松井一郎・大阪市長(日本維新の会代表)も「菅首相は日本にとって必要なことは批判を受けても逃げずに実現された」と評価。「大阪の経済基盤の強化に向け、中央政府として大きな協力をいただけた」と振り返った。
松井氏と菅氏が蜜月関係を築くきっかけは、橋下徹氏が初当選した08年の大阪府知事選だった。松井氏は自民党府議として、菅氏は自民党本部の選挙対策副委員長として支援した。
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2021-09-05 10:00:00Z
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