MLBが8日、打撃で最も著しい活躍をした選手に贈られるハンク・アーロン賞候補14人を発表し、エンゼルス大谷翔平投手（27）が候補に入った。投手が同賞の候補になるのは、史上初となる。

大谷は今季、DHで155試合に出場し、打率2割5分7厘、メジャー3位の46本塁打、自身初の100打点をマーク。また三塁打はア・リーグ最多でメジャー最多タイの8本、OPSはメジャー5位の9割6分5厘だった。

アーロン氏は通算755本塁打をマークした元本塁打王で、打点は歴代1位の2297を記録し、今年1月22日に86歳で死去。同賞はアーロン氏がベーブ・ルースの通算本塁打記録を破ってから25周年を記念して1999年に創設され、今季が23回目となる。選出委員は野球殿堂入りした8人のレジェンドが名を連ねており、今季から新たに通算219勝を記録したペドロ・マルティネス氏（49＝元レッドソックス）、通算468本塁打を放ったチッパー・ジョーンズ氏（49＝元ブレーブス）、通算213勝と154セーブを挙げたジョン・スモルツ氏（54＝元ブレーブス）が加わった。

またファン投票の結果も考慮され、MLB公式サイトで10月15日まで投票を受け付ける。受賞者発表は11月の予定。

候補者はア、ナ各リーグ7人ずつで、ア・リーグからは大谷の他にムリンス（オリオールズ）、ラミレス（インディアンス）、ペレス（ロイヤルズ）、ジャッジ（ヤンキース）、オルソン（アスレチックス）、ゲレロ（ブルージェイズ）が選出。ナ・リーグからはフリーマン（ブレーブス）、カステラノス（レッズ）、ハーパー（フィリーズ）、タティス（パドレス）、クロフォード（ジャイアンツ）、ゴールドシュミット（カージナルス）、ソト（ナショナルズ）が選出された。