
岸田文雄首相は8日、就任後初めての所信表明演説を衆院本会議で行った。「早く行きたければ一人で進め。遠くまで行きたければ、みんなで進め」とのアフリカのことわざを引用し、自著のサブタイトルにも採用した「分断から協調へ」の理念を強い口調でアピールした。 実はこのことわざは今年6月、石川県小松市の宮橋勝栄市長が市議会での所信表明で使用済み。岸田氏は2度も口にして独自色を演出したが、まさかの“二番煎じ”となった格好だ。首相は終盤、ことわざを紹介。「経済的格差、地域的格差などがもたらす分断を乗り越え、コロナとの闘いの先に新しい時代を切り開いていかなければならない。みんなで前に進んでいくためのワンチームをつくり上げる」と表明した。 岸田政権は安倍政権の“二番煎じ”と揶揄(やゆ)する声も上がる。ことわざを用いて国民に分かりやすく自身の理念を伝えようとしたが、図らずも“本当の二番煎じ”になってしまった。この日は、北朝鮮による日本人拉致問題についても「私自身、条件を付けずに金正恩朝鮮労働党総書記と直接向き合う決意です」と解決に取り組む姿勢を強調。だが演説に先立ち、北朝鮮外務省が「拉致問題は解決済み」とする記事をウェブサイトに掲載。何とも間の悪い船出となった。
2021-10-08 20:30:00Z
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