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Tuesday, October 26, 2021

京大 霊長類研の解体発表 研究費不正問題受け - 産経ニュース

京大 霊長類研の解体発表 研究費不正問題受け - 産経ニュース

京都大霊長類研究所=愛知県犬山市(桑村大撮影)
京都大霊長類研究所=愛知県犬山市(桑村大撮影)

チンパンジー用飼育施設の設備工事をめぐる研究費の不正支出が発覚した京都大霊長類研究所(愛知県犬山市)について、京大は26日、霊長研を解体し、新設する「ヒト行動進化研究センター(仮称)」に組織改編すると発表した。今ある研究分野は同センターや既存の学内組織に配置。半世紀以上にわたって霊長類研究を牽引(けんいん)した「京都大学霊長類研究所」の名称もなくなる。

同日午後5時から開かれた会見には、湊長博総長らが出席。湊総長は組織改編について、「健全な運営と霊長類研究の発展に資するものと考えている」などと説明した。

京大によると、組織改編に伴って霊長研がある犬山の研究施設は「京大犬山キャンパス」と位置づけられる。キャンパスは同センターを中心に、野生動物研究センターや理学研究科など計5部局で構成される運営協議会で運営。サルも同協議会のもとで飼育されるという。

霊長研をめぐっては、京大は昨年6月、飼育施設の設備工事で架空取引や入札妨害があり、約5億円が不正支出されたと認定する調査結果を公表。同年11月には、会計検査院が京大の認定分を含め、総額約11億3千万円の不適切な支出があったと指摘していた。

不正に研究資金が使われた京都大霊長類研究所のチンパンジー用飼育施設=愛知県犬山市(桑村大撮影)
不正に研究資金が使われた京都大霊長類研究所のチンパンジー用飼育施設=愛知県犬山市(桑村大撮影)

【用語解説】京都大霊長類研究所

人間の起源と進化の解明を目指す、国内唯一の霊長類の総合研究拠点。全国の研究者の共同利用研究所として、昭和42年6月に愛知県犬山市に設立された。生態学や行動学、認知科学といった多様な学問から、人間やチンパンジーなどの霊長類を総合的に研究し、「人間とは何か」を探究。令和2年の年報によると、計約150人(2年度末時点)の教職員が在籍し、ニホンザルなど7種1144匹(元年度末時点)を飼育している。

■〈独自〉研究費不正問題の京大霊長類研が解散へ

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2021-10-26 08:58:57Z
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