エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)がまとめた2021年の世界で最も生活費の高い都市ランキングで、イスラエルのテルアビブが香港とシンガポールを抜きトップになった。
テルアビブは昨年の5位から初めて首位に浮上。パリは2位に後退しシンガポールと並んだ。チューリヒは4位、香港は5位となった。
EIUによると、テルアビブがトップになった主な要因は、通貨シェケルの急上昇と食料品や交通費の値上がりだという。
各都市で調査された財・サービスの価格は現地通貨ベースで前年比3.5%上昇し、昨年の1.9%上昇を上回る伸び。インフレ率は過去5年で最も速いペースだった。コスト上昇が最大だったのは交通費で、原油高を受けて無鉛ガソリン価格は21%上昇した。
同ランキングの担当責任者ウパサナ・ダット氏は発表文で、「世界の大半の国で新型コロナスワクチン接種の推進に伴い経済が回復しつつあるが、多くの主要都市では依然として感染の急増が見られ、社会的制限につながっている。これらが製品供給を混乱させ、品不足や価格上昇をもたらしている」と分析。しかし、中央銀行がインフレを抑制するため慎重に利上げする見通しであり、物価上昇は今年の水準から緩和され始めるだろうとの見方を示した。
生活費が最も高い都市トップ10は以下の通り:
1位 テルアビブ
2位 パリ
2位 シンガポール
4位 チューリヒ
5位 香港
6位 ニューヨーク
7位 ジュネーブ
8位 コペンハーゲン
9位 ロサンゼルス
10位 大阪
原題:
These Are the World’s Most Expensive Cities to Live in Right Now(抜粋)
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