中国の電子商取引大手、アリババグループの米国預託証券(ADR)は上場以来最も割安な水準になっているものの、投資家は引き続き敬遠気味だ。
アリババADRの株価収益率(PER、発表済み利益ベース)は18.7倍と、2014年の上場以来最も低い水準。ナスダック100指数の平均PERに対するディスカウントも最大となっている。アリババADRは1日に前日比4%下落し、17年5月以来の安値を付けた。香港上場のアリババ株も2日の取引で値下がりしている。
今後の見通しを巡る懸念を背景としたADR下落を受け、これまで時価総額5260億ドル(約59兆4800億円)が吹き飛んだ。アリババの大きな成長のけん引役であるフィンテック、データ、オンライン広告、コンテンツは、中国の規制当局の締め付けの対象となっている。同社が先月発表した7ー9月(第2四半期)の 売上高は市場予想に届かなかったほか、2022年3月通期に増収率が鈍化するとの見通しを示した。
ウォール街のアナリストはアリババADR下落への対応を 急いでいる。投資判断は56人が「買い」で、「売り」は1人にとどまるなど、圧倒的に強気姿勢であるものの、平均目標株価は18週間連続で 低下している。
原題:
Alibaba Shares Are Cheapest Ever as Crackdown Wipes $526 Billion(抜粋)
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