北京五輪は17日、スピードスケート女子1000メートルが行われる。13日の500メートルで2連覇を逃し、17位に終わった小平奈緒(35)にとっては、雪辱を果たす最後のチャンス。行きつけの長野市の美容院「hana.BEAUTY HAIR」で小平を担当する田中舞さん(30)は、レースを前に「(小平が)自分らしい滑りをすることができたら一番うれしい」と、完全燃焼を願った。(坂口 愛澄)
スタートからリズムに乗れず、まさかの17位に終わった小平の500メートル。それでも、営業終了後の店内でスタッフ約15人とともにテレビ観戦した田中さんの気持ちは、「落胆」ではなく「感動」だった。
「お店に来る時は、柔らかい表情をされているんですけど、滑っている時、チョーかっこよくって! それだけで感動しちゃいました」。新型コロナ対策で窓を全開にし、極寒の中での観戦だったが、室内の全員が熱気に包まれていた。
小平は信州大時代から同店に通う常連。田中さんは担当して約1年になるが、その前から面識があった。2018年の平昌大会後に来店した際には、小平はメダルを持参し、スタッフ全員と記念撮影したという。
北京出発前の先月下旬に来店した際、小平は「髪形が変わると気分も変わるので、北京に行く前に髪をばっちりキメたい。サイドをすっきりしたい」と、“勝負ヘア”をオーダー。「他はお任せで!」と言われた田中さんは、パーマを生かせるよう、こだわって仕上げた。
競技を離れた素顔は「しっかり人のことも考えられていて、とても優しい方。いつも気遣ってくださって、他のスタッフにも声をかけてくれるんです」。いまだに会話は緊張するが、「いつも目線を私に合わせてくれます。お風呂が好きみたいでオススメの入浴剤や、料理の話を聞くことが多いです」。小平から「田中さんって、話を引き出すの上手だよね」と言われたことが、一番うれしかったという。
17日の1000メートルは、小平にとって最後の種目。田中さんの耳には、500メートルの滑走後のインタビューで小平が口にした、「自分の滑りができなかった」という言葉が残っている。「1000メートルでは小平さんらしい、自分らしい滑りができることが一番。最後まで頑張ってくださいね」と、エールを送った。
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