デンマーク・コペンハーゲン(CNN) デンマークで新型コロナウイルスに関する国内の規制が全て撤廃された。政府は新型コロナをもはや「社会的に重大な疾患」とはみなさないとしている。
これに伴い、屋内でのマスク着用義務付けや、飲食店や屋内施設を利用する際の「コロナパス」提示義務、検査で陽性となった場合の自己隔離義務なども撤廃される。
デンマークのマグヌス・ホイニケ保健相は1月31日、「今度の12月がどうなるかは誰にも分からない。だが規制は真に必要な場合のみとし、できる限り早期に撤廃することを国民に約束した」とCNNに語った。
欧州で全ての規制を撤廃した国はデンマークが初めて。デジタルデータベースの「アワー・ワールド・イン・データ」によると、デンマークの新規感染数は7日間平均で世界で2番目に多い。
ホイニケ保健相は、「ワクチンのおかげで」入院数や集中治療室(ICU)に入院する患者数が日ごとに減少していると述べ、ワクチン義務付けについては「幸いなことにデンマークでは必要ない」とした。
アワー・ワールド・イン・データによれば、デンマーク国民のワクチン完全接種率は81%。
デンマーク国家保健委員会のソレン・ブロストロム委員長も、国内の症例数は非常に多い状況だが、感染と重症化の関係がなくなったとの認識を示し、「感染数が激増すると同時に、集中治療室に入院する患者は実際のところ減っている」「今現在、新型コロナと診断されてICUに入院しているのは、人口600万人のうち30人前後にとどまる」と指摘した。
ワクチンについては「これは副反応の可能性がある医薬品の介入だ。政府としてそれを認識する必要がある。度が過ぎれば反応が起きる。特にワクチンについては作用が反応を引き起こす」としている。
2022-02-02 03:40:00Z
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