病気や事故などが原因で頭髪に悩みを抱える子どもに医療用ウィッグ(かつら)を提供する活動「ヘアドネーション」に役立ててもらおうと、兵庫県明石市の小学2年、堀江望心(みこと)さん(8)が、これまで一度も切らずに伸ばし続けてきた髪をカットした。「せっかくなら記念になる日に」と4日の誕生日に美容院へ。お尻下に届いていた髪はボブスタイルまで短くなり、「毎朝結んでもらうのが大変だったけどすっきりした」と笑顔を見せた。(松本寿美子)
母の里恵さん(45)は「幼い頃のくせ毛がかわいくて切らずにいるうち、すっかりタイミングを逃してしまって」と苦笑する。ヘアドネーションを意識したのは約3年前。里恵さんが「いずれ切るなら人の役に立てれば」と望心さんに話したところ、「やりたい」と応じたという。
この日は、ヘアドネーションに対応する同市大久保町江井島の美容室「プラネットヘアー」へ。美容師の橘貴志さん(44)が望心さんの髪を4束に分けて結び、長さ40センチ分を切った。
橘さんによると、多い月で2~3人がヘアドネーション用に訪れ、女性を中心に年齢層は幅広いという。長さは最低31センチと決まっているが、くせ毛でも白髪でも、カラーを入れていても提供可能という。
毎朝、里恵さんがお団子ヘアに結んでいた望心さんの髪は、瞬く間にあご上までとなり、望心さんは「軽い」と気に入った様子。
「お友だちには内緒にしていたので、びっくりされると思う」と髪形の変わった娘を見つめる里恵さん。寄付後には受領証が届くといい、「8歳の誕生日のいい記念になります」と目を細めた。橘さんは「もっと多くの人にヘアドネーションを知ってもらえれば」と話していた。
からの記事と詳細 ( 初めて切る髪、誰かの役に 8歳の誕生日にヘアドネーション 40センチ分寄付へ - 神戸新聞NEXT )
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