ロシアとウクライナの首脳と相次いで会談したフランスのマクロン大統領は、両国の首脳がウクライナ東部の紛争の停戦合意協定=「ミンスク合意」を順守することを約束したと明らかにしました。
西村匡史記者
「マクロン大統領とゼレンスキー大統領が記者会見場に入りました」
フランスのマクロン大統領は、プーチン大統領とゼレンスキー大統領の双方がウクライナ東部の紛争の停戦合意協定=ミンスク合意について「順守することを約束した」と明らかにし、「この共通した決心のみが、平和を達成できる唯一の道筋だ」と強調しました。
さらに、マクロン大統領は7日に行ったプーチン大統領との会談で、プーチン大統領が「自ら緊張を高めることはない」と話したことも会見で紹介しました。
マクロン大統領の発言に対するウクライナの市民の反応は様々です。
ウクライナの市民
Q.マクロン氏の言葉を信用できますか?
「みんな感心をもっています。私も期待しています」
「マクロン氏の言葉を信じるのは難しいです。彼にとっても都合のいいことしか考えていませんから」
一方、ロシアが強く求めているNATO=北大西洋条約機構の不拡大ですが、フランス紙・フィガロはマクロン大統領がプーチン大統領に会う前に飛行機の中で「一つの妥協案としては、ウクライナがNATOに加盟しないことだ」と述べていたと報じました。これをプーチン大統領に伝えたかは明らかにされていません。
緊張緩和への努力が続く中、ロシアとベラルーシが行う予定の合同軍事演習について、ロシアのペスコフ大統領補佐官は「演習が終われば軍は戻る」と述べています。
2022-02-09 06:37:34Z
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