【ワシントン=田島大志、ブリュッセル=畠山朋子】ウクライナ東部ドネツク州クラマトルスクの駅で8日に多数の民間人が死傷したミサイル攻撃について、米国防総省高官は8日、侵攻を続けるロシア軍の短距離弾道ミサイル「SS21」によるものだったとの分析を明らかにした。地元クラマトルスク市議会によると、死者は52人、負傷者は109人に増えた。
米国防総省高官は、駅が交通の要衝となっていることに触れ、ウクライナ軍の補給や移動の妨害が露軍の目的だった可能性を指摘。国際条約で禁止されたクラスター爆弾が使用されたとするドネツク州知事の見方については、「分析中」と述べるにとどめた。
クラマトルスク市議会は8日、公式SNSに「死傷者数がさらに増えるのは不可避」とのウクライナ軍の地元幹部の話を投稿した。
米国のジェン・サキ大統領報道官は8日の記者会見で、「戦争犯罪」としての認定に向け関係機関の調査に協力する考えを示し、国連のアントニオ・グテレス事務総長も8日、「全く容認できない」との非難声明を発表。民間施設攻撃を禁じた国際人道法違反などで「犯人は責任を負わなければならない」と指摘した。
露軍は、東部や南部への激しい攻撃を続けている。
ウクライナ政府は8日、東部ルハンスク(ルガンスク)州の4か所で露軍が住宅を砲撃したと発表した。
ウクライナ国営通信によると、南部オデーサ(オデッサ)近郊でも8日夜、集落がミサイル攻撃を受け、死傷者が出ているという。ウクライナ軍は、露軍が新型地対艦ミサイルシステム「バスチオン」を使用したとの認識を示している。
2022-04-09 03:47:00Z
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