【シンガポール=広池慶一】岸信夫防衛相は12日、訪問先のシンガポールで、中国の魏鳳和(ぎ・ほうわ)国務委員兼国防相と会談した。岸氏は、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺海域を含む東シナ海で力を背景とした一方的な現状変更の試みや空母「遼寧」による訓練など懸念すべき行動が続いていると指摘し、中国に強い自制を求めた。
岸氏は、台湾問題をめぐり「わが国の基本的立場に変更はない」と述べつつ、「台湾海峡の平和と安定は、わが国のみならず国際社会にとっても極めて重要だ」と強調した。中国軍とロシア軍の爆撃機が5月に日本海から太平洋へ長距離にわたって共同飛行したことなどに関しては「わが国に対する示威行動」と指摘し、重ねて重大な懸念を伝達した。
また、岸氏は「ロシアによるウクライナ侵略は、アジアを含む国際秩序の根幹を揺るがすもので、断じて認められない」とした上で、国連安全保障理事会の常任理事国である中国が責任ある役割を果たすよう求めた。
岸、魏両氏は、日中の懸念解決に向けて意思疎通を図ることが必要だとして、防衛当局間での対話や交流を推進していくことで一致した。会談は予定していた30分を超えて1時間以上にわたり行われた。
2022-06-12 06:19:43Z
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