2022年06月06日18時28分
神奈川県大井町の東名高速道路で2017年、「あおり運転」で停止させられた乗用車にトラックが追突し一家4人が死傷した事故で、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)罪などに問われた石橋和歩被告(30)の差し戻し裁判員裁判の判決が6日、横浜地裁であった。青沼潔裁判長は被告の運転と事故に因果関係があるとして同罪の成立を認め、求刑通り懲役18年を言い渡した。弁護側は控訴する方針。
危険運転致死傷罪が認定されるかが争点だった。差し戻し前の一審横浜地裁、二審東京高裁はいずれも認めたが、高裁は地裁の訴訟手続きに問題があったと判断し、審理を差し戻していた。
青沼裁判長は判決で、被告車両の位置情報や目撃者らの証言から、石橋被告が高速上で計4回の妨害運転を繰り返したと判断した。被告の運転は他の車両との重大な交通事故を招く客観的な危険性を有していたと指摘。「一家4人が死傷したのは妨害運転による危険性が現実化したものとみることができる」と述べた。
その上で、「犯行態様は極めて危険で、強い犯意に基づく執拗(しつよう)なものと言える」と非難。「かけがえのない両親を一度に失った娘らの悲しみは計り知れず、反省の態度はうかがえない」などとして、差し戻し前の一審と同じ懲役18年が相当とした。
弁護側は公判で、石橋被告の運転と事故の因果関係を否定。事故は追突した大型トラックによる無謀な運転が原因と訴え、危険運転致死傷罪などについて、無罪を主張していた。
判決によると、石橋被告は17年6月5日夜、パーキングエリアで萩山嘉久さん=当時(45)=に駐車方法を非難されたことに憤慨し、一家の車の進路をふさぐなどの運転を繰り返して追い越し車線上に停車させ、追突事故を誘発。萩山さん夫妻を死亡させ、娘2人にけがをさせた。
2022-06-06 08:59:00Z
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