参院選の応援演説中に安倍晋三元首相が銃撃されて死亡した事件で、奈良県警は9日、安倍氏の死因は失血死だったとする司法解剖結果を発表した。左上腕部が撃たれ、左右の鎖骨下動脈を損傷したことが致命傷になったという。複数の銃弾が当たったことも確認された。
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安倍氏は8日午前11時半ごろ、奈良市内で街頭演説中、背後から撃たれ、同日午後5時3分に搬送先の病院で死亡が確認された。
安倍氏の遺体を乗せた車は9日午前6時前、司法解剖を実施した奈良県立医科大学付属病院（橿原市）を出発。車内には妻の昭恵さんの姿があり、自宅のある東京に向かうとみられる。
県警は8日、安倍氏を銃撃したとして、奈良市の無職、山上徹也容疑者（41）を殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。「特定の団体に恨みがあり、安倍氏がこの団体とつながりがあると思い込んで犯行に及んだ」「安倍氏の政治信条への恨みではない」などと供述しているという。
県警は自宅マンションを家宅捜索し、現場で見つかった手製の銃とは別に、手製の銃のようなもの数丁を押収した。10日に殺人容疑に切り替えて送検する方針。事前に銃を自作し、襲撃に及んだ可能性があるとみており、動機や経緯など全容解明を急ぐ。
2022-07-09 01:41:11Z
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