混戦の中で開票作業が続く米中間選挙で、上院(定数100)は情勢が確定していなかった3州のうちアリゾナ州を民主党が制する見通しが固まり、民主、共和両党が49議席ずつで並んだ。米CNNによると、米東部時間12日午前(日本時間12日午後)の時点で、民主党は下院(定数435)でも獲得議席を203と伸ばし、211議席の共和党との差を詰めている。
CNNによると、上院選の大勢を左右する激戦3州のうち、アリゾナ州で民主党現職のマーク・ケリー上院議員が当選確実となった。敗退する共和党候補はトランプ前大統領から独自の推薦を受けたブレイク・マスターズ氏で、中間選挙を機に党内での影響力をより強めようとしてきたトランプ氏にとっても痛手だ。
ただ、共和党全国委員会は11日、アリゾナ州で最も有権者が多いマリコパ郡で「選挙に深刻な欠陥が露呈した」とする声明を発表。CNNによると、こうした主張に対し、郡の当局者は「マリコパ郡で何かよからぬことが起きているという指摘は虚偽で、選挙関係者への侮辱だ」と反論した。
上院の多数派を握るには、民主党は議長のハリス副大統領(民主)が1票を投じることができるため50議席、共和党は51議席が必要となる。民主党は、大勢が判明していないネバダ、ジョージア各州のいずれかで勝てば、上院を掌握できる状況だ。一方、共和党が多数派を握るには、両州で勝利する必要がある。ただし、ジョージア州の結果は12月6日の決選投票まで判明しない見通しだ。
下院選は共和党の優勢が続くが、民主党が獲得議席を徐々に増やす展開になっている。情勢が判明していない選挙区の大半は、民主党支持者が多いカリフォルニア州にあり、米メディアは民主党がさらに獲得議席数を伸ばす可能性があると報じている。(ワシントン=望月洋嗣)
2022-11-12 07:01:54Z
https://news.google.com/__i/rss/rd/articles/CBMiN2h0dHBzOi8vd3d3LmFzYWhpLmNvbS9hcnRpY2xlcy9BU1FDRDRRSjRRQ0RVSEJJMDBaLmh0bWzSAQA?oc=5
No comments:
Post a Comment