岸田文雄首相は11日、葉梨康弘法相を更迭する方針を固めた。政権関係者が明らかにした。9日夜に「法相は死刑(執行)のはんこを押す。ニュースのトップになるのはそういうときだけという地味な役職だ」などと失言し、野党が更迭を求めていた。岸田内閣では10月下旬、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点が相次ぎ発覚した山際大志郎前経済再生担当相が更迭されたばかり。閣僚の「辞任ドミノ」は首相にとって大きな打撃だ。野党は首相の任命責任を改めて追及する。
葉梨氏は9日、同じ岸田派議員の会合で「死刑のはんこ」発言に加え「旧統一教会問題に抱き付かれてしまい、解決に取り組まなければならず、私の顔もいくらかテレビに出るようになった」「法相になってもお金は集まらない」と述べた。
野党は発言を受け一斉に批判。立憲民主党の泉健太代表は11日「辞任は不可避だ。閣僚の任に到底値しない」と主張した。(共同)
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2022-11-11 04:32:42Z
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