岸田首相は、公職選挙法違反などの疑惑が指摘されている秋葉賢也復興相(60)(衆院比例東北ブロック)をあす27日、交代させる意向を固めた。来年1月召集の通常国会に向けて野党の追及材料を減らし、態勢を整える狙いがある。事実上の更迭となり、首相は後任人事の調整を急ぐ。
複数の政府・自民党関係者が明らかにした。性的少数者(LGBT)を巡る不適切な発言が批判されている杉田水脈総務政務官(55)ら一部の政務三役も、同時に交代させる方向で与党と調整している。
首相は26日午前、秋葉氏の進退について「今言えることは、来年の通常国会に向けてしっかり準備を進めていかなければならない。それに尽きる」と述べた。東京都渋谷区の子育て支援施設を視察後、記者団の質問に答えた。自民党幹部は「秋葉氏は交代する」と明言した。
岸田内閣の閣僚の辞任は、山際大志郎・前経済再生相、葉梨康弘・前法相、寺田稔・前総務相に続き4人目となる。
秋葉氏は、自民党茂木派所属の衆院当選7回で、今年8月の内閣改造で初入閣した。先の臨時国会では、昨年10月の衆院選で秘書2人に公選法に違反する報酬を支払ったとされる疑惑や、自身が代表を務める政党支部が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体に会費を支出したことなどを巡り、野党から追及を受けていた。
秋葉氏は、公選法違反疑惑を否定し、違法な報酬とされた支出は誤記載だったとして、昨年衆院選の選挙運動費用収支報告書を修正した。首相も続投させる考えを示していた。だが、政府・与党内で「年内に交代させるべきだ」との意見が強まっていた。
杉田氏は、過去に性的少数者を「生産性がない」と表現するなどし、今月2日に参院予算委員会で謝罪、撤回に追い込まれた。
2022-12-26 06:00:00Z
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