名古屋市中区で24日、自宅マンションから2歳の双子の男児が転落して死亡したとされる際の状況について、両親が「子供がいた部屋の窓を施錠し、別室で数分間家事をしていた」と話していることが、捜査関係者への取材でわかった。愛知県警は、2人が窓際に置かれた棚をよじ登って窓の鍵を開け、転落した事故の可能性が高いとみている。
亡くなった兄弟は24日午後、自宅マンション7階のリビングの窓からほぼ同時に駐車場に転落したとみられる。
捜査関係者によると、窓は床から約80センチの高さにあり、下枠から約30センチ上部に転落防止の手すりが横向きに取り付けられていた。右側の窓には開閉防止のストッパーが付けられていたが、左側にはなかった。
窓の右下には高さ約80センチの棚が置かれていた。窓の鍵や下枠、手すりなどからは2人の指紋が検出されており、県警は2人が棚の取っ手を足場にして窓枠によじ登り、手すりを伝って左側の窓に移動し、鍵と窓を開けて転落した可能性があるとみている。
消費者庁などによると、2020年までの5年間に転落して死亡した9歳以下の子供は21人に上る。昨年11月には千葉県と大阪府、青森県の2~4歳児計3人が、マンションのベランダや窓から相次いで転落死した。東京消防庁の統計では、転落した子供の搬送は月別では5月が最も多く、同庁は「窓を開ける温暖な季節に転落が増える。足場になるような家具を近くに置かないなど、対策を徹底してほしい」としている。
2023-03-27 11:50:00Z
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