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Friday, June 9, 2023

ダム決壊の大洪水が口実、ロシアへの住民移送を加速か…避難所の人数が上限に - 読売新聞オンライン

ダム決壊の大洪水が口実、ロシアへの住民移送を加速か…避難所の人数が上限に - 読売新聞オンライン

 タス通信によると、ウクライナに侵略しているロシア非常事態省の幹部が8日、ウクライナ南部ヘルソン州カホフカ水力発電所ダムの決壊に伴う洪水で被災した露軍占領地域の住民を、ロシアの別の地域に移動させる可能性に言及した。ロシアが洪水を口実に、ウクライナ住民の露本土への移送を加速させる恐れがある。

 この幹部は、ドニプロ川東岸の露軍占領地域にある避難所の収容可能人数は約5000人で、上限を超えれば避難者を別の地域に移動すると説明した。露側の「暫定州知事」は8日、子供178人を含む約5000人が避難したとSNSで明らかにした。

 露大統領府によると、プーチン大統領は8日、「暫定州知事」に必要な支援を住民に提供するよう指示した。

 露軍はウクライナ政府が管理するドニプロ川西岸への攻撃を続けた。ウクライナ検察当局によると、露軍は8日、誘導爆弾でダム上流の集落を攻撃し、女性が死亡した。露側は8日、ウクライナ軍の砲撃で2人が死亡したと主張。露軍占領地域での洪水による死者数は計14人となった。

 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は8日、ヘルソン州に隣接する南部ミコライウ州を訪れ、洪水の被害状況を視察したほか、ダム決壊で飲料水の不足が懸念される東部ドニプロペトロウシク州も訪れた。国営水力発電企業は8日、ダム上流の貯水池が取水可能な水位を下回ったと明らかにした。

 一方、国連のデニス・ブラウン人道調整官は8日、ウクライナのドミトロ・クレバ外相と会談し、洪水の被災者を支援する意向を伝えた。国連の支援要員を露軍占領下にあるドニプロ川東岸にも派遣すると語ったが、ロシア側からは「安全の保証の確約は取れていない」とも述べた。

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2023-06-09 05:40:00Z
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