イスラエル軍の参謀総長は「ガザ地区北部での軍事システムは解体に近づいている」と述べ、ハマスの軍事力を北部では解体しつつあるという認識を示したうえで、「ガザ地区内での作戦を継続し、より多くの地域を標的にする」と述べ、作戦の範囲の拡大を示唆しました。
こうした中、地元のメディアは、ガザ地区南部のハンユニスやラファ周辺でもイスラエル軍による空爆で多数の死傷者が出ていると報じていて、ガザ地区の北部に続き、大勢の避難民が押し寄せている南部での攻撃が激化するのではとの見方も出ています。
一方、イスラエル軍は、15日に突入したガザ地区北部にある最大の病院、シファ病院の近くで人質の女性1人の遺体を発見したのに続いて、17日には、人質となっていたイスラエル軍の兵士1人が遺体で見つかったと発表し、ハマスが病院を拠点としていたとする根拠を示したいねらいがありそうです。
シファ病院の状況について、ガザの保健当局は、イスラエル軍が病院にあった車両を破壊したために外部への脱出もできず、物資が極端に不足する中、患者や医療従事者、それに避難してきた人たちが死に直面しているなどと窮状を訴えています。
ガザ地区での人道状況は日増しに悪化していて、WFP=世界食糧計画は、ガザ地区に供給されている食料は必要な量の1割にすぎず、ガザ地区のほぼすべての人に食料支援が必要な状況だとしています。
2023-11-17 10:13:52Z
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