NHKガザ事務所のカメラマンがガザ地区南部ラファ市内にある難民キャンプで撮影した映像では、イスラエル軍によるとみられる攻撃で煙が上がり、多くの人が集まってがれきの中に閉じ込められた住民を助け出そうとする様子が確認できます。
ガザ地区の保健当局は「戦闘休止の終了から3時間で32人が死亡し、数十人がけがをした。そのほとんどが子どもや女性だ」と発表しました。
軍事作戦の再開についてイスラエル首相府は「テロ組織のハマスは戦闘休止の計画に違反し、拉致された女性を解放する義務を果たさず、イスラエル国民に向けてミサイルを発射した」として、戦闘再開の責任はハマスにあると非難する声明をSNSに投稿しました。
一方、ハマスは日本時間の午後4時前、SNSを更新し「民間人を標的にする敵に立ち向かう」などとして徹底抗戦の姿勢を示しました。
イスラエルとハマスは先月24日から戦闘を休止し、1日までに▽ハマス側がガザ地区で拘束していたイスラエル人と外国籍の人質合わせて105人を解放した一方、▽イスラエルも刑務所に収容していたパレスチナ人240人を釈放しましたが、戦闘の休止は7日間で終わりました。
戦闘の再開によって支援物資の搬入などに影響が出るおそれがあるほか、これまでイスラエル軍は、多くの住民が避難しているガザ地区南部にも侵攻する構えを見せていて、人道危機がさらに深まることが懸念されます。
2023-12-01 06:15:38Z
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