Pages

Wednesday, February 14, 2024

台東区の4歳次女殺害、両親が育児放棄か…3きょうだいは5年前に都児童相談所が一時保護 - 読売新聞オンライン

台東区の4歳次女殺害、両親が育児放棄か…3きょうだいは5年前に都児童相談所が一時保護 - 読売新聞オンライン

 東京都台東区のマンションで4歳の次女に向精神薬などを飲ませて殺害したとして、両親が逮捕された。次女は生後2か月の頃、心理的虐待を受けた疑いがあり、兄姉とともに都児童相談所に一時保護されていた。警視庁は次女が家庭に戻された後もネグレクト(育児放棄)を受けていたとみて、事件に至った経緯を調べている。

 死亡したのは台東区今戸、会社役員の細谷健一(43)、妻の志保(37)両容疑者の次女の 美輝よしき ちゃん。3人きょうだいの末っ子で、事件当時は近所の保育園に通っていた。

 捜査関係者によると、警視庁は2019年3月、別の事件の捜査を通じ、美輝ちゃんら子ども3人が心理的虐待を受けている疑いがあることを把握し、都児相に通告した。美輝ちゃんは当時、生後2か月の乳児だった。

 児相は児童福祉法に基づき、美輝ちゃんら3人を一時保護したが、数か月後には保護が解除され、3人は自宅に戻った。児相は両親への聴取などを通じ、「在宅での養育が可能」と判断したとみられる。

 だが、家庭に戻された美輝ちゃんが、両親から保育施設に約2週間にわたって預けられたままにされたこともあったという。警視庁は育児放棄があった可能性があるとみている。

 現場は東京メトロ浅草駅の北東約1キロのマンションや商店が立ち並ぶ一角。

 近くに住む男性(75)は昨年夏頃、健一容疑者が自宅マンション近くに止めた車に子どもを乗せる姿を見かけていた。「手をつないで男の子と女の子を車に乗せて出かけていた。子煩悩だと思っていたのでショックだ」と話した。

 健一容疑者は台東区内でホテルを経営している。男性スタッフによると、事件後本人から「子どもが亡くなり、警察の捜査を受けている」との説明があり、淡々とした様子で「施設の運営には関係ない」と話していたという。ホテルには売上金の回収のため、月に数回顔を出していたといい、「子ども3人をホテルに連れてきたこともあった。親子の関係にも違和感はなかったので逮捕には驚いた。何があったのか正直に説明してほしい」と困惑した様子で話した。

 高校時代の健一容疑者を知る近くの70歳代女性は「親から引き継いだホテルを経営し、マンションも建てるような裕福な家庭だった。一体何があったのか……」と言葉を詰まらせた。

 警察庁によると、昨年1年間に全国の警察が虐待の疑いがあると児童相談所に通告した18歳未満の子どもは、前年比6・1%増の12万2806人(暫定値)で過去最多を記録した。統計の残る2004年から19年連続で増加している。

 虐待通告の内訳は、暴言を吐くなどの「心理的虐待」が73・9%にあたる9万761人(前年比6・8%増)で最も多かった。暴行などの「身体的虐待」は2万1520人(同4・2%増)、食事を与えないなどの「怠慢・拒否(ネグレクト)」は1万205人(同4・1%増)、「性的虐待」は320人(同0・6%減)だった。

 親などが虐待で摘発されたケースも昨年は過去最多の2385件に上った。身体的虐待による摘発が1903件(同10・8%増)で約8割を占め、性的虐待372件(同1・9%増)、心理的虐待65件(同5・8%減)、怠慢・拒否45件(同55・2%増)と続いた。

 警察庁は、社会的関心が高まり、近隣住民らからの通報が増えたとみている。

Adblock test (Why?)



2024-02-14 03:18:00Z
https://news.google.com/rss/articles/CBMiN2h0dHBzOi8vd3d3LnlvbWl1cmkuY28uanAvbmF0aW9uYWwvMjAyNDAyMTQtT1lUMVQ1MDA4OC_SAQA?oc=5

No comments:

Post a Comment