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Thursday, February 15, 2024

4歳次女殺害、容疑者の姉からも不凍液の成分検出…6年前に同じマンション内で死亡 - 読売新聞オンライン

4歳次女殺害、容疑者の姉からも不凍液の成分検出…6年前に同じマンション内で死亡 - 読売新聞オンライン

 東京都台東区の自宅で次女(当時4歳)に自動車用の不凍液などを飲ませて殺害したとして、父親の会社役員細谷健一容疑者(43)と母親が逮捕された事件で、約6年前に死亡した健一容疑者の姉(当時41歳)の遺体からも、同じ不凍液の成分が検出されていたことが捜査関係者への取材でわかった。同時期に健一容疑者らが不凍液を購入していたことも確認されており、警視庁が経緯を調べている。

 発表によると、健一容疑者と妻の志保容疑者(37)は昨年3月13日頃、台東区今戸のマンション自室で、次女の 美輝よしき ちゃんに向精神薬「オランザピン」と不凍液に使われる「エチレングリコール」を摂取させ、中毒死させた疑い。

 捜査関係者によると、健一容疑者の姉は同じマンションの別の部屋で生活していたが、2018年4月に室内で死亡しているのが見つかった。死後数日が経過しており、当時の行政解剖では死因は判明しなかった。

 警視庁は、美輝ちゃんが死亡した経緯を調べる中で、姉が死亡した状況についても再捜査。医療機関で保存されていた姉の臓器の一部を鑑定した結果、美輝ちゃんの遺体からも検出されている不凍液の成分エチレングリコールが確認された。

 押収したスマートフォンの解析などから、両容疑者は美輝ちゃんが死亡する約1年前からインターネットで複数回、不凍液やオランザピンを購入していたが、健一容疑者の姉が死亡した時期にも、ネット通販で不凍液を購入していたという。

 厚生労働省などによると、エチレングリコールは自動車エンジンの凍結を防ぐ不凍液などに利用される化学物質で、消防法では灯油と同じ「第4類」の危険物に分類される。摂取すると過呼吸や腎不全に陥る恐れがある。無色透明無臭で甘味があり、口に入れると舌に温感を与えるとされる。

 健一容疑者は18年6月、死亡した父親が経営していた東京・浅草エリアでのホテル事業を引き継いで社長に就任。19年8月には志保容疑者も取締役に就き、2人で経営していた。

 美輝ちゃんは19年1月の誕生から2か月後に一時保護され、解除後も長期間にわたり保育施設に預けられるなど、日常的に育児放棄を受けていた疑いがある。警視庁は美輝ちゃんが一定期間にわたり向精神薬を飲まされていたとみている。

 逮捕後の調べに、健一容疑者は「関与していない」と容疑を否認し、志保容疑者は黙秘している。

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2024-02-15 04:34:00Z
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