１９９４年に名古屋空港で中華航空機が墜落し、乗客乗員２６４人が死亡した事故から２６日で３０年となった。現場近くの慰霊施設「やすらぎの園」（愛知県春日井市）で慰霊式が開かれ、遺族らが犠牲者を弔った。遺族代表らは、運航会社のチャイナエアライン（旧中華航空）を含む公共交通機関に向け、「安心安全な社会を築き上げられるように日々努力してほしい」と再発防止を痛切に訴えた。

　慰霊式を主催した「名古屋空港中華航空機事故遺族会」の山本昇会長（７０）は冒頭、同社名古屋支店の顔子超支店長（５７）とともに慰霊碑に花を手向けた。山本会長は「新たな遺族を生んではいけない」と話した。