数々のヘアコンテストに出場してグランプリを獲得するなど、ヘア業界ではトップクラスの技術力を持つ美容室「カキモトアームズ(kakimoto arms)」青山店に勤務する西野睦代トップカラーリスト。カットやパーマはせずに、ヘアカラーだけで月間最高売り上げ450万円を達成するなど、顧客も多く抱える。そんな彼女に売り上げの秘訣を聞いた。
WWD : 現在トップカラーリストとして活躍しているが、もともとカラーリスト志望だった?
西野睦代(以下、西野):最初はブライダルのヘアメイクに携わりたいと思っていたんですが、専門学校時代にバイトをしていた美容室で、ヘアカラーのモデルをやったことがきっかけでヘアカラーのおもしろさに気づきました。それで就職先はカラーリストが専属でいる「カキモトアームズ」を選びました。入社して約1年半でカラーリストとしてデビューしました。
WWD:月の最高売り上げは?
西野:最高は月450万円です。ハイライトを入れる私のお客さまの客単価は4万~5万円ほど。いかに満足してもらえるかをいつも意識しています。
WWD:ヘアカラーだけでその数字はすごい。カラーリストになってから売り上げは順調に伸びた?
西野:200万円くらいまでは比較的順調でした。よく作品撮りをしていて、その作品を見て指名してくれる人もいました。ただ、入社4年目でトップカラーリストになったんですが、それは先輩カラーリストが留学する際にお客さまを引き継いだ分の売り上げが大きくて、実際の自分の実力はまだそれに追いついていなかったのでつらい時期はありました。そこから1年くらいは伸び悩んだのですが、インスタグラムをきっかけに売り上げは伸びました。
WWD:インスタグラムはいつ頃からやっている?
西野:2018年8月から本格的にやり始めました。ただ最初は集客目的よりも、インスタグラムで見るヘアカラーのハイライトのデザインがキレイじゃないなと思ったのがきっかけです。それで“上質なハイライトのデザインを知ってほしい”という気持ちで始めました。それでやっていくうちにそれをきっかけに来てくれるお客さまが増えました。基本的には私がおすすめするデザインを掲載するので、それを見て来てくれるお客さまだとお互いのイメージも共有しやすく、満足度も高くなります。フォロワー数は多くないですが、それでも月10人ほど新規指名で来てくれています。私の客単価を考えるとそれでも多いと思います。
WWD:インスタグラムはどう使っている?
西野:毎日アップするように意識していて、今年に入ってからは1日3投稿を続けています。そして3回に1回は文字入りの投稿をするようにして、プロフィール画面で見た画面での見た目も意識するようにしています。最近は動画を投稿することが多いですね。ヘアスタイルをメインに投稿していますが、コンテストやプライベートなことは別のアカウントで投稿していて、使い分けるようにしています。
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WWD:カラーリストの楽しい部分は?
西野:色を自在に扱えるところです。自分がイメージした色がしっかりと再現できるとすごく楽しいですね。私はヘアコンテストも大好きで、ロレアルプロフェッショナルが毎年行っている「カラートロフィー」の18年の日本大会でグランプリをとりました。それで19年に行われた世界大会に日本代表として出場し、そこではアバンギャルド賞を受賞しました。同じ19年には「JHCAヘアカラーライブコンテスト2019」の“オトナ・ステキアワード”に出場してグランプリに選ばれました。正直コンテストでグランプリを獲ったときはもう出場しなくてもいいかなという気持ちになるんですが、やっぱりすこし経つと出場したくなりますね(笑)。雑誌とか見ているとやりたいイメージがどんどん出てくる。コンテストって自分が自分でいられる場所だなと実感しています。そうやって美容を楽しんでいる私だからお客さまも応援してくれて、お店にも来てくれているんだと思います。
WWD:今後の目標は?
西野:売り上げはあまりこれ以上伸ばしたいとは思っていなくて、お客さまに信頼される美容師になりたい。それで好きなハイライトのデザインをできていれば幸せですね。
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March 21, 2020 at 06:00PM
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