3日に82歳で亡くなった劇作家の別役実さんは「日本の不条理劇の第一人者」と呼ばれた。だが当の本人は、現実の世界こそが不条理に満ちており、舞台上の登場人物は日常を懸命に生きるごく普通の庶民ととらえていたのではないか。
従来のリアリズム演劇を脱し、どこか懐かしい昭和の日常風景を描きながらも、そこには常に非日常の世界が顔をのぞかせた。若き日に労働組合の書記として働いた経験が小市民の視点を育てた。犯罪を題材とする作品も多数書き、社会の病弊を乾いたブラックユーモアにくるんで描いた。
古びた電信柱にベンチ、バス停…
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March 10, 2020 at 07:45PM
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別役実さん「最も高度な批評が笑い」 凄絶な体験を経て - 朝日新聞
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