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Tuesday, May 26, 2020

【日本ダービー】「最も運のある馬が勝つ」の格言は令和の時代も変わらない(SPAIA AI競馬) - Yahoo!ニュース

今の時代もダービーは「最も運のある馬が勝つ」のか?

「日本ダービー」とは、言わずと知れた日本競馬では最高峰に位置する競馬の祭典である。競走馬に関わる人々の「全てはダービーの為に」という強い思いは今も昔も変わらない。それだけに皐月賞の「最も速い馬が勝つ」、菊花賞の「最も強い馬が勝つ」に対して、ダービーは「最も運のある馬が勝つ」という昔の格言には少々の違和感を感じるところもあった。 もっともこの言葉は今よりもフルゲートが多頭数であり枠順の内外や、馬場状態などが結果に大きく影響を及ぼした前時代に語られたものであることは承知している。 しかしダービー優勝後に、目立った活躍を見せないまま引退した馬が多くいることも事実。それこそ大一番で運を使い果たしてしまったのか?もしくはそもそも一番強い馬ではなかったのか? いにしえの格言を「強いだけでは勝てないレースであり、運を呼び込むだけの準備をして来られた馬が勝つ」と言い換えてみれば、現代にも通用する言葉なのかもしれない。

皐月賞組の順位に捉われないことが大切

当然のことながら皐月賞を経由してきた馬が有利である。2歳新馬のデビューが早まり、ダービーを目標とする3歳戦の番組整備が整ったことから、ローテーションの選択肢は広がりを見せそうなもの。 しかし、皐月賞が乱ペースとなって結果を疑問視された一昨年でも、7着から巻き返したワグネリアンが優勝を果たし、皐月賞馬のエポカドーロが2着とワンツーを決めたことからも、しばらくはこの傾向は変わりなく続くものと思える。 ただし皐月賞をいわゆる「叩き台」としてダービーに全力投球した馬が散見されるようになってきたことから、その着順に捉われ過ぎるのは少々危険かもしれない。 特に今年はぶっつけ本番のコントレイル、サリオスが皐月賞でワンツーだったが、サリオスがもしここを目標にしていれば、順位が変わるということがあるかもしれない。

ダービー馬はダービー馬から生まれる

続いて注目すべきは血統。サンデーサイレンスが日本で種牡馬として導入されると、日本競馬の血統図を塗り替えるほどの勢いで席巻し、その産駒の最高傑作であるディープインパクトの仔たちがその流れを受け継ぐ形で大活躍している。 そこにもう一頭のダービー馬、キングカメハメハを加えて、近年は「ダービー馬はダービー馬から生まれる」という格言を体現している。この2頭に共通するキーワードとしては「馬場の高速化」が挙げられるのではないか。 もちろんダービーを勝つということは賞金や名誉以外にも、種牡馬入り(牝馬なら最上級の扱いでの繁殖入り)が確約されることとなり、その血が受け継がれていくことで生存の使命を果たせるという意義も大きい。 サンデーサイレンス産駒活躍の時代にまでさかのぼっても、馬場整備の技術が飛躍的に向上した時期と、瞬発力に秀でた個性の出現とが絶妙にマッチし、現在の日本競馬の血脈を形成したと言えるのではないだろうか。

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