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Wednesday, July 29, 2020

「黒い雨」訴訟、原告全員を被爆者認定…広島地裁 - 読売新聞

「黒い雨」訴訟、原告全員を被爆者認定…広島地裁 - 読売新聞

 広島への原爆投下直後に降った「黒い雨」で健康被害を受けたとして、住民84人が広島市と広島県に被爆者健康手帳の交付などを求めた訴訟の判決が29日、広島地裁であった。高島義行裁判長は手帳の交付申請を却下した市と県の処分を取り消し、全員を被爆者と認める原告勝訴の判決を言い渡した。黒い雨を巡る司法判断は初めて。

 原告は広島市などに住む70~90歳代の男女。1945年8月6日朝の原爆投下時に爆心地から約8~29キロの地点にいた。投下直後から夕方にかけて降った黒い雨を浴びてがんや心疾患などを発症したとして、手帳の交付などを市や県に申請したが却下され、2015年に集団提訴した。

 黒い雨を浴びた人の救済制度は1976年に設けられた。爆心地北西の大雨地域(南北19キロ、東西11キロ)を「特例区域」に指定。区域内で雨を浴びた人は被爆者と同様に無料で健康診断を受けられ、がんなど特定の病気があれば、医療費が原則無料になる被爆者健康手帳をもらえる。

 原告らはいずれも特例区域外にいたが、黒い雨で汚染された農作物や水などを体内に取り込む「内部被曝ひばく」の影響を主張。被告は放射性物質の量は不明で、健康被害に関する科学的知見もないと反論していた。

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2020-07-29 05:24:00Z
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