スウェーデン王立科学アカデミーは7日、2020年のノーベル化学賞を、遺伝子を効率的に改変する新技術「ゲノム編集」を開発した米カリフォルニア大学バークレー校のジェニファー・ダウドナ氏と独マックスプランク感染生物学研究所のエマニュエル・シャルパンティエ氏の2氏に授与すると発表した。
ノーベル化学賞の受賞が決まった(左から)エマニュエル・シャルパンティエ氏、ジェニファー・ダウドナ氏(ノーベル財団のホームページから)=共同
細菌がウイルスなどの感染から自身を守る仕組みを研究し、「クリスパー・キャス9」と呼ぶ技術を開発し、12年に発表した。生物のDNAを狙った場所で切断し、特定の遺伝子を働かなくさせたり、新たな機能を持つ遺伝子を挿入させたりできる。クリスパー・キャス9は遺伝子の編集作業を効率的に行える技術だ。
ゲノム編集は農業の品種改良や難病の遺伝子治療など、様々な応用が期待されている。一方で18年には中国でエイズの治療を目的とした人の受精卵へのゲノム編集が行われ、物議を醸した。倫理的にも今後の人類に大きな影響を与える技術だ。
授賞式は12月10日にオンラインで開く。賞金は1000万スウェーデンクローナ(約1億2000万円)。
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2020-10-07 10:10:14Z
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