政府の観光支援策「Go To トラベル」事業を巡り、東京都の小池百合子知事は1日、首相官邸で菅首相と会談した。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、重症化リスクの高い65歳以上の高齢者と基礎疾患のある人を対象に、都内を発着する旅行の利用自粛を求めることで一致した。自粛期間は今月17日までの予定。
会談後、都庁で取材に応じた小池知事は「(事業の)停止を要請したが、いろいろ考え、自粛という結論に至った。重症者をいかに抑えるかという観点から、国と都で合意した」と語った。菅首相も官邸で記者団に「国と都がしっかりと連携し、感染拡大をなんとしても阻止することで一致した」と述べた。
都によると、利用自粛期間は、酒類を提供する飲食店などに対して行っている営業時間の短縮要請と同じ17日までを念頭に置いている。一方、自粛の開始日については、政府で旅行のキャンセル手続きなどの詳細が固まり次第、決定するとしている。
事業を巡っては、鈴木直道・北海道知事と吉村洋文・大阪府知事の要望で、感染が拡大している札幌市と大阪市を目的地とする旅行が、すでに補助対象から一時除外されているほか、政府は両市から出発する旅行も控えるよう呼びかけている。
一方、小池知事は「都だけのことでなく、全国的な視点が必要だ」として、一時除外などの判断は政府が行うべきだと主張。小池知事は1日の菅首相との会談後も、「国の事業であることには変わりない。最終的に国に判断していただく」と強調した。
東京では、11月27日に過去最多の570人の新規感染者が確認されるなど感染が急拡大している。11月初めに30人程度だった重症者も、同月30日には緊急事態宣言解除後、最多の70人に達し、確保している重症者向け病床(150床)の半分近くが埋まっている。
都は、東京を発着する旅行を全て一時除外するよう国に要請することも検討したが、最終的に重症化リスクの高い65歳以上の高齢者と基礎疾患を持つ人の利用自粛要請にとどめた。
2020-12-01 12:35:10Z
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