東京都は3日、日曜日としては最も多い816人が都内で新たに新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。
また、都の基準で集計した3日時点の重症の患者は101人となり、去年5月に緊急事態宣言が解除されたあとでは初めて100人を超えました。
東京都は3日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女あわせて816人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。
日曜日の発表人数としてはこれまでで最も多くなりました。
年代別では10歳未満が22人、10代が37人、20代が214人、30代が182人、40代が116人、50代が123人、60代が52人70代が39人、80代が26人、90代が5人です。
3日の816人のうち、37.5%にあたる306人はこれまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、残りの62.5%の510人はこれまでのところ感染経路がわかっていないということです。
これで都内でこれまでに感染が確認されたのは6万2590人になりました。
都の担当者は「年末年始は平日と比べると検査数は少なく、大変大きな数字と受け止めている。数日後に年末年始の状況があらわれると思うが、どれくらいの数字になるか予想できない。一刻も早く歯止めをかけて感染者数を低くしていかなければならず、現在の状況を深刻に受け止めてできるだけ外出せず、予防策をしっかりとっていただきたい」と話しています。
一方、都の基準で集計した3日時点の重症の患者は2日より7人増えて101人となり、去年5月に緊急事態宣言が解除されたあとでは初めて100人を超えました。
都は現在、重症の患者向けの病床を220床確保していますが、およそ46%を使用していることになります。
また、3日の時点で入院中の人は2902人、自宅で療養している人は3498人、医療機関に入院するか、ホテルや自宅で療養するか調整中の人は3015人となり、いずれもこれまでで最も多くなっています。
こうした状況について都の担当者は「感染者数の増加に伴って高齢者の感染も増え、重症者の増加につながっていると思われる。引き続き病床の確保に努めているが、このままのペースで広がり続けると、重症者への対応が難しくなることも考えられる」と話しています。
都は仕事始めとなる4日からも、不要不急の外出を控えるとともに新年会や会食などは行わないよう強く呼びかけています。
また、都は感染が確認されていた70代の男性1人が死亡したことを明らかにしました。
これで都内で死亡した人はあわせて632人になりました。
東京都の小池知事は都庁で記者団に対し「去年の緊急事態宣言が出ていたときに重症者は最多で105人だったが、それに匹敵するような数字だ。1日も早く回復されることを願っている。引き続き不要不急の外出などをお控えいただきたい」と述べました。
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