11日午後3時20分ごろ、下高井郡山ノ内町平穏の老舗旅館「よろづや」の国指定登録有形文化財「松籟(しょうらい)荘」の厨房(ちゅうぼう)から火が出ている―と119番通報があった。中野署によると、松籟荘にいた30代と40代の男性従業員2人が煙を吸って喉の痛みを訴え、長野市内の病院に搬送された。ともに軽傷とみられる。
同署によると、松籟荘は全焼したとみられる。出火時、松籟荘には客はいなかったという。同署は12日午前から実況見分を行う方針だ。
旅館は萬屋傳蔵(よろづやでんぞう)(小野誠社長)が運営。松籟荘の他、本館や入浴施設がある。同社によると、この日の宿泊客は松籟荘の5人を含む約40人。別の旅館に移ったり、宿泊をキャンセルしたりした。旅館関係者によると、隣接する国指定登録有形文化財「桃山風呂」は燃えていない。
松籟荘は2003年に登録有形文化財に指定された。1939(昭和14)年築の木造一部鉄筋コンクリート3階、地下1階の旅館建築。1、2階は各室ごとに趣向を凝らした数寄屋造りで、3階は大広間になっている。
近年の文化財の火災では、2017年に千曲市八幡の武水別(たけみずわけ)神社の神主・松田家に伝わる屋敷「松田館(やかた)」で県宝の「主屋(おもや)」など複数の建物が焼失している。
2021-02-11 21:05:00Z
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