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テキサス州が全米で最も厳しいとされる中絶禁止法を施行した。
9月1日に発効された「ハートビート(心臓音)法」と呼ばれる同州の法律は、胎児の心拍が確認されてからの中絶を禁じるというもの。これは6週間頃に当たり、たいていの女性は妊娠を自覚していない場合が多い。
5月に共和党のグレッグ・アボット州知事が署名したこの法律は、中絶権を制限し、ロー対ウェイド事件(中絶を規制するアメリカ国内法を違憲無効とした1973年の最高裁の判決)を覆すことになる。
また、この法律が施行されたことで、州内外の民間人は誰でも違反者を訴えることができる。つまり、手術費や処方薬の支払いを援助したり、女性をクリニックまで乗せたタクシーの運転手さえも、たとえわずかでも中絶に関わった人は訴えられる可能性があるということだ。
これに加えて、中絶に関わりがない人は、ケースを持ち出して原告になることもできる。告発した人が勝訴した場合は1万ドルが与えられ、裁判費用もカバーされる。
『The New York Times』紙によると、この発令を受けて、同州の堕胎医は中絶を求める女性たちを拒否し始め、女性の権利を保護する非営利団体プランド・ペアレントフッドや同州の他のクリニックは6週間を過ぎた中絶の予約停止を発表したという。
この法律に対して、テキサス州の堕胎医たちは法施行前に阻止しようと、最高裁判所に緊急介入申請を提出していた。その申請書ではこう議論されている。
「『ハートビート法』はテキサス州において中絶手術を受ける権利を即座に減らし、州内で中絶手術を受ける患者の少なくとも85%が診療を受けられなくなる。最終的には多くの中絶クリニックを閉院に追いやる可能性が高い」
最高裁判所がこの申し出にリアクションする前に同法律は発効されたが、まだ要求が正当であると判断が下される機会はある。その間、保守派主導の裁判所ではすでにミシシッピ州の15週間中絶法に関するケースが予定されている。
ジョー・バイデン大統領はこの法律について「女性が必要とする医療を受ける権利を著しく損なうことになるだろう」と述べた。バイデン大統領の選挙公約には、ロー対ウェイド事件を守ることも含まれている。
Translation: Mitsuko Kanno From Harper's BAZAAR.com
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