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なぜ、教育委員会に適切に報告がされなかったのでしょうか。中学校で同級生を殺害した疑いで逮捕された少年は「いじめ」があったと学校側に伝えていました。 「いじめを受けた」という告白は2月になされていました。 監督不行き届きで謝罪する愛知県弥富市教育委員会。 市内の中学校で3年生の生徒が刺されて死亡した事件で、逮捕された少年が2年生の2月に行われたアンケートのなかで、いじめを受けたことが「ある」に丸を付けたにもかかわらず、学校は市の教育委員会に報告していませんでした。 事件があった中学の校長：「指導がきちんとできたと、重大まで至っていないと判断」 学校はアンケートを受け、今回の事件の加害者生徒から聞き取りを行った後、担任から今回の事件の被害者生徒に話をしました。 事件があった中学の校長：「今回の事件の被害者生徒は反省し、『分かりました』と答えました。（3月初旬）その後は『大丈夫か』と今回の事件の加害者生徒に確認したところ、『今は落ち着いています。大丈夫です』と答えた」 教育評論家の尾木直樹氏は、今回の問題点をこう指摘します。 教育評論家・尾木直樹氏：「解決したなと思ってから少なくとも3カ月を目安として、そこは見守らなければいけないんだというのが校長先生をはじめ、皆さん意識できていなかったのが致命的だと思う」 教育委員会に報告がなされなかったのは、切迫した現場の問題もあるといいます。 教育評論家・尾木直樹氏：「先生側の立場としては非常に難しいですね。煩雑なことだし、そこまで教育委員会に上げるというのは思っていない。報告するよりも、『今これをどう解決するか』ということの方に重点を置くっていうのは現場感覚では当然だと思います」 また、加害者少年は凶器の包丁をインターネットで購入し、自宅以外の場所で受け取ったという内容の供述をしているといいます。
2021-11-30 11:05:16Z
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