政府は30日、新型コロナウイルスの新たな変異型「オミクロン型」の感染例が日本で初めて確認されたと発表した。ナミビア滞在後に入国し新型コロナに感染していた30代男性について、ゲノム解析の結果で同型への感染が判明した。男性はナミビア国籍の外交官で、米モデルナ製ワクチンの2回目接種を終えていた。現在は医療機関で隔離中で同行家族2人は陰性という。
水際対策にスペインなど4カ国を追加
政府は30日、水際対策を強める対象にスウェーデン、スペイン、ナイジェリア、ポルトガルを追加すると発表した。12月2日午前0時から適用し、入国者らに指定施設で3日間の待機を求める。オミクロン型への対応は計27カ国・地域となる。
岸田文雄首相は30日、関係閣僚と協議し水際措置と国内の感染予防の徹底を指示。松野博一官房長官がトップのタスクフォースを立ち上げた。
後藤茂之厚労相は男性と同じ飛行機に乗っていた70人全員を濃厚接触者として扱う考えを示した。全員がコロナ陰性で、自宅や施設で待機中という。
オミクロン型かを調べるPCR検査、週内に手法を確立
国立感染症研究所(感染研)の脇田隆字所長はオミクロン型かを調べるPCR検査について週内に手法の確立を目指す考えを明らかにした。
国内で一般的な試薬は同型に対応しておらず開発が必要となっている。「全国で検査体制がしっかり組めるようにしていきたい」と述べた。
オミクロン型に感染した男性は28日に成田空港に到着し、到着後の検査で新型コロナの陽性が判明。感染研がゲノム解析によって、どの変異型か調べていた。
松野氏は記者会見で男性の濃厚接触者は「すでに把握し、保健所に連絡している」と述べた。「引き続き水際措置の強化と、ゲノム解析の実施強化によるモニタリングを進め、適切な感染防止対策を徹底していきたい」と強調した。
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2021-11-30 17:20:50Z
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