明け方の東の空で、「レナード彗星［すいせい］」が明るさを増している。今年、最も明るくなる彗星で、近く双眼鏡でも見えるほど明るくなる見込み。
熊本県産山村のうぶやま天文台などによると、７日未明は約６等級の明るさ。１２日の地球最接近時に約４等級になり、街の明かりの少ない郊外では双眼鏡で尾が見えるという。その後は太陽に近づいて見にくくなり、１７日ごろから夕方の西の空で年末ごろまで観察できる。
うぶやま天文台では１７日以降の天気の良い月、水、金、土曜の午後６時から観察会を開く。平塚勝一指導員（７３）は「この後、彗星は太陽系から飛び去り、二度と戻らない。一期一会を楽しんでほしい」と話している。（鹿本成人）
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