北朝鮮は、中距離弾道ミサイルの「火星12型」の発射実験を、通常より角度をつけて高く打ち上げる「ロフテッド軌道」で30日に行ったと、31日朝、発表しました。
北朝鮮が、射程が最大でアメリカ・グアムにも届く5000キロに達するとみられる「火星12型」を発射したのは、2017年9月以来です。
31日付けの北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、国防科学院などの計画に従って、中距離弾道ミサイル「火星12型」の発射実験が30日に行われたと伝えました。
発射は、北西部から日本海に向けて通常より角度をつけて高く打ち上げる「ロフテッド軌道」で行われ「兵器システムの正確性と安全性、運用の効果性を確認した」としています。
また「火星12型」について「生産、装備されている」として、実戦配備に入っていることも示唆しています。
紙面には、先端がとがったミサイルが移動式発射台から発射されオレンジ色の炎を吹き出しながら上昇していく様子を捉えた写真や、弾頭に設置したカメラで宇宙空間から撮影した地球だとする写真が掲載されています。
北朝鮮が、射程が最大でアメリカ・グアムにも届く5000キロに達するとみられる「火星12型」を発射したのは、北海道の襟裳岬付近の上空を通過させる形で行った2017年9月以来です。
韓国軍は、北朝鮮が30日午前、北部のチャガン道から日本海に向けて中距離弾道ミサイル1発を発射し、高度がおよそ2000キロに達したと明らかにしていて、発表はこのミサイルを指すとみられます。
北朝鮮は、去年1月の党大会で、新型兵器の開発を盛り込んだ「国防5か年計画」を打ち出し、これに従ってミサイルの発射を、ことしに入って7回と極めて高い頻度で繰り返していて、関係国が警戒を強めていました。
「火星12型」とは
「火星12型」は、2017年4月にピョンヤンで行われた軍事パレードで初めて公開され、翌5月には北西部のピョンアン北道から初めて発射されました。
その際、通常より角度をつけて高く打ち上げる「ロフテッド軌道」で発射され、高度が2000キロを超えました。
その3か月後の8月には米韓合同軍事演習のさなかに、「火星12型」1発が、首都ピョンヤン郊外から通常の軌道で発射され、北海道の襟裳岬付近の上空を通過して太平洋上に落下しました。
また、弾道ミサイルの運用を担う戦略軍が声明を発表し、同時に4発発射して日本の島根県、広島県、高知県の上空を通過させ、アメリカ・グアム周辺の30キロから40キロの海上に落下させるという計画を明らかにしました。
さらに北朝鮮は翌9月、再びピョンヤン郊外からほぼ同じコースで1発を発射し、飛行距離は、前回よりも1000キロほど伸びてグアム島までの距離を上回るおよそ3700キロに達し、キム・ジョンウン総書記は「戦力化が実現した」と評価していました。
2022-01-30 21:19:32Z
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