岸信夫防衛相は30日、北朝鮮が同日午前7時52分ごろ弾道ミサイル1発を内陸部から日本海に向けて発射したと発表した。通常より高い軌道で打ち上げる「ロフテッド軌道」で発射され、中距離以上のミサイルだった可能性があるとの認識を示した。
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ミサイル発射を受けて記者会見を開いた。ミサイルの最高高度は2000キロメートル程度で800キロメートル飛んだと分析した。日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したと推定した。
ロフテッド軌道は飛距離を短く抑えて発射する方法で、実際の飛行能力はより長いとみられる。高速で落下するため迎撃がより難しいともされる。
北朝鮮によるミサイル発射が確認されたのは1月に入り7回目となる。中距離以上の弾道ミサイルを発射するのは2017年11月に大陸間弾道ミサイル(ICBM)を撃って以来、およそ4年ぶり。17年は高度2000キロを超す中長距離ミサイルの発射が4回あった。
岸氏は「今年に入って4週間弱で7回に及ぶかつてない高い頻度で、新たな態様での発射を繰り返している。わが国を含む国際社会にとって深刻な課題だ」と強調した。
松野博一官房長官は記者会見で日本の船舶などへの被害は「確認されていない」と話した。
「日本と地域および国際社会の平和と安全を脅かすものだ。烈度の高い弾道ミサイル発射は国連の安全保障理事会決議違反で、北朝鮮に対して厳重に抗議をした」と語った。
政府は国家安全保障会議(NSC)を開き、岸田文雄首相らが状況を分析した。
首相はこれに先立ち、関係省庁に①情報収集・分析に全力を挙げ、国民に迅速、的確な情報提供をする②航空機、船舶などの安全確認を徹底する③不測の事態に備え万全の態勢をとる――の3点を指示した。
韓国も30日に国家安全保障会議を開いた。韓国軍によると発射した場所は北朝鮮北部・慈江道の舞坪里(ムピョンリ)付近。
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は「17年に緊張が高まった時期と似た様相を見せている。朝鮮半島の平和に向けた国際社会の努力に対する挑戦で、国連安全保障理事会の決議に反する行為だ」と北朝鮮を非難した。
2022-01-30 04:33:12Z
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