バフムト攻防、露・ウクライナ双方が消耗 ＮＡＴＯ「損害率は１対５」 - 産経ニュース

バフムト攻防、露・ウクライナ双方が消耗 ＮＡＴＯ「損害率は１対５」 - 産経ニュース

５日、ウクライナ東部ドネツク州バフムト近くの前線で、ロシア軍の砲撃の中、塹壕（ざんごう）に身を潜めるウクライナ軍兵士（ＡＰ）

ウクライナ侵略を続けるロシアのショイグ国防相は７日、オンライン形式で露軍高官らとの会議を開き、「２月中にウクライナ軍に１万１０００人以上の損害を与えた」と主張した。最激戦地のバフムトを含む東部戦線を中心とした数字だとみられる。一方、米ＣＮＮテレビは６日、北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）当局者が「バフムトでの露軍の損害率はウクライナ軍の５倍に達している」との諜報結果を明らかにしたと報じた。

露軍が全域の制圧を狙う東部ドネツク州の要衝バフムトでは半年間以上にわたり激戦が続いてきたが、最近は露軍が損害を度外視して攻勢を強めているとされる。英国防省は７日、「バフムト攻防戦は両国軍を損耗させ続けている」と指摘。バフムトでウクライナ軍は一時劣勢に立ったものの、再び防衛線を安定させたもようだとも分析した。

ショイグ氏は会議で、２月にウクライナ軍に与えた損害は１万１０００人以上で、約６５００人だった１月と比較して「４０％以上増加した」と主張。「ウクライナの自国民の損害拡大への無関心さは驚くべきことだ」などと述べた。また、ドネツク州中心部への進出ルート上にあるバフムトを陥落させることで、同州の「さらに内奥部で作戦行動が可能になる」と強調。バフムト制圧に向け、今後も戦闘を続ける方針を示した。

一方、ウクライナ軍はバフムトで露軍を足止めしつつ、米欧製の主力戦車の戦力化を待って反攻に転じる方針を打ち出している。

米シンクタンク「戦争研究所」も６日、「バフムトの軍事的価値は高くなく、陥落してもウクライナ軍にとって大きな損失にならない」と分析。ただ、この地で露軍を損耗させることは、今後の露軍の攻勢能力を低下させるために重要だとも指摘した。

Adblock test (Why?)

2023-03-08 01:37:58Z
https://news.google.com/rss/articles/CBMiQ2h0dHBzOi8vd3d3LnNhbmtlaS5jb20vYXJ0aWNsZS8yMDIzMDMwOC1ENkpHWk9YVjZKSjVCTE5RU043QTNVUk1RUS_SAVJodHRwczovL3d3dy5zYW5rZWkuY29tL2FydGljbGUvMjAyMzAzMDgtRDZKR1pPWFY2Sko1QkxOUVNON0EzVVJNUVEvP291dHB1dFR5cGU9YW1w?oc=5