インドネシアを公式訪問中の天皇、皇后両陛下は20日、現地の高校や大学を訪れ、学生らと交流した。
日本語を学ぶ学生と懇談
皇后さまとともに若者の教育に心を寄せてきた天皇陛下。即位後初めての親善訪問先での若者との懇談時にはジョークも飛び出すなど、令和の天皇の気さくな一面を披露した。
日本への留学経験者らが創設した首都ジャカルタ東部にあるダルマ・プルサダ大学。1991年に上皇ご夫妻も訪れた同大学に到着した両陛下は、インドネシアの竹楽器アンクルンによる「上を向いて歩こう」の演奏で出迎えを受けた。
その後、元留学生と交流し、日本語を学習する学生10人と懇談した。
「日本にはどういうことで興味を持ったんですか?」
「どういう勉強をしていますか?難しいですか?」
陛下は、皇后さまとともに一人一人と握手をしながら質問を重ねた。
慣用句をテーマに卒業論文を書いているという4年生の男子学生が「『水くさい』という言葉は、私たち外国人には『水がくさい』と感じます」と伝えると、両陛下は声を上げて大笑い。
陛下は「面白いですね」と返し、「私たちが当たり前のように使っている言葉も、突き詰めてみると不思議なものですね」と話した。
「大学に入って初めて剣道を見た時に、侍みたいでかっこいいなと思いました」。剣道部に所属する3年生の男子学生の言葉に、両陛下は再び声を上げて笑った。
来月に昇進試験があり、早く初段を獲得したいという学生。皇后さまから「陛下もね」と話を振られた陛下は「私もね、小学校の時に剣道を……痛かったことをよく覚えています」。そう言って笑顔を見せた。
また最後には、「初段ね。私は初段はとれなかったので」と自ら自虐ネタを披露し、笑いを誘う場面もあった。
アニメ「ナルト」が大好きという学生に
日本文化やアニメ、漫画などが大好きという3年生の男子学生と対面した時のこと。
「どんなアニメが好きですか…
2023-06-21 02:05:59Z
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