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Friday, June 30, 2023

女性職員に傷害の千葉・長生村議長、否定から一転し議員を辞職…「心からおわび申し上げる」 - 読売新聞オンライン

女性職員に傷害の千葉・長生村議長、否定から一転し議員を辞職…「心からおわび申し上げる」 - 読売新聞オンライン

 千葉県長生村の女性職員に対する傷害事件などに絡み、村議会の東間永次議長(77)が30日、議員を辞職した。村議会の本会議で、辞職願が全会一致で許可された。東間氏は「長い間、ご迷惑とお騒がせをして申し訳ない。心からおわび申し上げる」とのコメントを出した。5月16日の東間氏逮捕に端を発し、議員辞職巡って混乱した村議会と村は、1か月半で大きな節目を迎えた。

 傷害事件や村の職員に対するパワハラ・セクハラなどの問題で、東間氏はこれまでに2回、村議会から議員辞職勧告の決議を受けていた。議長職を退く考えを表明する一方、議員辞職は否定していたが、30日昼頃に一転、議員の辞職願を提出した。理由は「一身上の都合」だった。

 傷害事件を巡っては、木嶋晴一副議長(72)も議員の辞職願を出していた。村議会は30日の本会議で許可した。

 この結果、村議会は正副議長が議員辞職する異例の事態となった。7月5日に本会議を開き、新たな正副議長を決める。

 東間氏は村観光協会長も務めていたが、議員辞職に伴い、会長も不在となった。

 村議会は30日午前、1回目の本会議を開き、東間氏が提出していた「議長」の辞職願を全会一致で認めた。さらに、東間氏が傷害事件を起こした後、女性職員に1万円の商品券を手渡したことが公職選挙法違反の寄付行為に該当するとして、全会一致で3回目の議員辞職勧告を決議した。

 東間氏は20日、村議会の議会改革特別委員会で、商品券を渡したと認めていた。全国町村議会議長会によると、議長が3回の辞職勧告を受けるのは極めて珍しいという。

 東間氏は3回目の勧告後、自宅で議員辞職を決意。自身に近い村議を通じて辞職願を議会事務局に届けた。村議会は午後に開いた2回目の本会議で、議員辞職を全会一致で許可した。

 東間氏に近い関係者の話によると、東間氏は議員辞職の是非を巡る連日の報道で精神的に衰弱。支援者や身内からも辞職を勧められていた。

 「最後は世論に追い込まれた。今後は議会を正常に戻すためがんばりたい」。議会改革特別委の関克也委員長は、東間氏の議員辞職が決まった後、こう述べた。

 被害に遭った女性職員の相談に乗ってきた矢部文美議員は、「今後も心のケアに取り組んでいきたい」と話した。

 東間氏の辞職について、長生村交流センターに来ていた30歳代の女性会社員は「長生村のニュースを見るたび、恥ずかしい思いをしてきた。若い人を中心に村政を変えてほしい」と話した。

 村には東間氏逮捕からの約1か月半、苦情の電話やメールが相次いでいた。議員辞職が実現しない状況を批判する声が多く、ふるさと納税の寄付を打ち切るという声も寄せられていた。50歳代の男性会社員は30日、「辞職は遅きに失した」と話した。

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2023-06-30 08:44:00Z
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