イスラエルの激しい攻撃が続くパレスチナ自治区ガザ地区で3日、救急車の車列が空爆されました。ガザ市にあるガザ最大規模の病院、シファ病院で活動するパレスチナ赤新月社は15人が死亡、約60人が負傷したと発表。イスラエル軍は同日、救急車への空爆を発表しましたが、場所や回数は明かしていません。
赤新月社によると車列は5台。当初この病院を出発し、集中治療室(ICU)にいた患者らをエジプトに搬送するため南部ラファ検問所を目指していました。しかし、がれきなどで道が通れなかったため引き返したところ、病院から約1キロ離れた地点で先頭車両が空爆を受け、病院前の2メートルほどの場所でも攻撃されたとしています。
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■■■11月5日(日本時間)■■■
05:13(エルサレム4日22:13)
イスラエル国防相、ハマスのガザ地区トップを殺害すると言明
イスラエルのガラント国防相は4日夜の記者会見で、多くの死者を出したハマスによる10月7日の越境奇襲攻撃について「ハマス指導部に責任がある。我々はヤヒヤ・シンワル(ガザ地区指導者)を捕らえて殺す」と述べた。すでに大隊司令官12人を殺害したことを明らかにし、指揮系統を攻撃することでハマスを完全に壊滅させる考えを強調した。
ガラント氏は「この戦争が終われば、ガザにハマスはいなくなり、ガザからの脅威はなくなる。イスラエルは敵対する誰に対しても、いかなる安全保障行動も取れる完全な自由を手にすることになる」と語った。
04:29(ガザ4日21:29)
イスラエル軍の攻撃で「人質60人が死亡」 ハマス声明
イスラム組織ハマスの軍事部門の報道担当者は4日、テレグラム上に声明を出し、10月7日の奇襲攻撃で拉致した人質について、イスラエル軍の爆撃により「60人以上が死亡し、このうち23人の遺体は、がれきの下敷きとなり、行方が分からない」と主張した。
イスラエル側は、240人以上がハマスの人質になっていると発表。ネタニヤフ首相は「人質解放がなければ一時停戦は拒否する」と述べていた。
03:00(ワシントン4日14:00)
ホワイトハウス周辺でパレスチナ支持の大規模デモ
イスラエルとの戦闘をめぐり、パレスチナを支持する大規模なデモが4日、米国各地であった。首都ワシントンでは数千人規模とみられる人々が集まり、停戦を呼びかけた。
ホワイトハウス周辺では道路が封鎖され、デモの参加者たちはパレスチナの旗や手書きのボードを手に、「停戦! 停戦!」「パレスチナ解放を」などと声を上げた。イスラエル支持の姿勢を打ち出したバイデン大統領を批判する声も目立った。
米国では伝統的にイスラエル支持が強いが、ガザ地区での人道被害が深刻化するにつれ、若者やアラブ系米国人らを中心にパレスチナを支持する声も高まっている。
01:45(ガザ4日18:45)
イスラエル軍トップ、ガザ地区内部を視察
イスラエル軍は4日、軍トップのハレビ参謀総長がガザ地区内部に展開する部隊を視察したとする動画を公開した。
映像によると、ハレビ氏はヘルメットに軍服姿で、自ら自動小銃を携行し、兵士らを激励。軍用車両の内部でモニターを見ながら説明を受けたほか、現地の作戦司令部とみられる部屋で幹部らに指示を出した。
イスラエル軍は2日夜、地上部隊がガザ市を完全包囲したと明らかにしていた。
00:00(アンマン4日18:00)
米国務長官がヨルダンで会見 停戦めぐりアラブ諸国とズレも
ブリンケン米国務長官は4日、ヨルダンの首都アンマンでヨルダン、エジプトの外相と会談し、共同記者会見に臨んだ。ブリンケン氏はガザ地区の民間人被害を防ぐべきだと強調した。しかし、停戦の必要性についてはアラブ諸国との間で温度差も露呈した。
ブリンケン氏は、パレスチナ市民の保護の必要性について、アラブ地域の指導者と共通の認識を持っていると説明。「イスラエルは民間人被害を防ぐために、できる限りの手段をとらなければならない」と釘を刺した。
一方で「いま停戦をすれば(イスラム組織)ハマスを存続させ、再結集して10月7日と同じ攻撃を繰り返すことを許すことになる」とも述べ、イスラエルの自衛の権利を認める姿勢を改めて示した。
これに対し、エジプトのシュクリ外相は「停戦は不可欠だというのが我々の立場だ」と説明。ヨルダンのサファディ外相は、ガザ地区での死者が9千人に達したことに言及して、「これをどうやって自衛として正当化できるのか」とイスラエルを強く非難した。
■■■11月4日(日本時間)■■■
21:36(アンカラ15:36)
トルコが駐イスラエル大使を召還 外務省が発表
トルコ外務省は4日、在イスラエルのトルコ大使の召還を決めたと発表した。イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ地区の民間人への度重なる攻撃で引き起こされた「人道的な惨事」と、イスラエルが停戦を拒否していることなどを考慮した結果だとしている。
トルコは、エルドアン大統領が長年にわたってパレスチナの立場に理解を示してきた一方、最近はイスラエルとの関係改善を進めていた。だが、イスラム組織ハマスが実効支配するガザにイスラエルが激しい空爆を加えて民間人の死者が増え続けると、エルドアン氏はイスラエルを強烈に非難。「トルコは、イスラエルを戦争犯罪者として世界に知らしめるだろう」などと発言し、イスラエルへの訪問計画の中止も明らかにしていた。
一方、イスラエルのコーヘン外相は先月28日、トルコに駐在するイスラエルの外交団に帰国を命じ、関係を見直す方針を示していた。
19:07(ガザ4日12:07)
国連運営の学校に空爆 15人死亡
パレスチナ自治区ガザ地区北部のジャバリヤ難民キャンプで国連機関が運営する学校がイスラエル軍の空爆を受け、少なくとも15人が死亡したとロイター通信が報じた。
報道によると、学校では避難民を保護していたという。現地のシファ病院のセルメイヤ院長は空爆で15人が死亡し、負傷者が数十人に上ったと明かした上で「死者数はさらに増えると予想される」と述べたという。
■ハマス指導者宅にドローン攻…
2023-11-04 22:06:00Z
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