岸田首相(自民党総裁)は13日、自民党安倍派による政治資金パーティー収入の裏金化疑惑を受け、14日に交代させる安倍派の松野博一官房長官(61)の後任に、岸田派の林芳正・前外相(62)を充てる方向で調整に入った。
林氏は衆院山口3区選出。参院で当選5回、衆院当選1回のベテランで、防衛相や経済財政相、農相、文部科学相などを歴任し、岸田内閣では、2021年11月~今年9月、外相を務めた。現在は岸田派で座長に就いている。
官房長官は内閣の要として、各省庁にまたがる重要案件の総合調整を行い、政府のスポークスマン役も担う。首相は政権運営が厳しさを増す中、長く首相の下で派閥を支え、政策通で安定した答弁で知られる林氏が適任と判断した。
首相は臨時国会閉会後の13日夕に記者会見を行い、松野氏らの交代方針を説明する。松野氏と、安倍派の西村康稔経済産業相(61)、鈴木淳司総務相(65)、宮下一郎農相(65)の計4閣僚と、副大臣5人らを交代させる考えだ。
党執行部では、安倍派の萩生田光一政調会長(60)が14日にも辞表を提出する方針を固めた。後任が決まるまでは職務を続ける方向で調整している。首相は萩生田氏のほか、同派の高木毅国会対策委員長(67)、世耕弘成参院幹事長(61)を交代させる意向だ。
一方、疑惑を巡り、立憲民主党は13日午後、岸田内閣への不信任決議案を衆院に提出した。決議案は衆院本会議で自民、公明両党などの反対多数で否決され、第212臨時国会は同日、閉会する見通しだ。
首相は13日午前、首相官邸で記者団に対し、内閣不信任案への対応について、「信じるところに従い、粛々と対応する」と述べ、否決する考えを示した。岸田派の政治資金パーティー収入の過少記載疑惑に関しては、「事務局で調査し、当局にしっかり説明し、修正が必要なものがあれば、適切に対応することを指示している」と語った。
2023-12-13 08:00:00Z
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