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Monday, February 5, 2024

【速報中】「裏金」議員リスト、3年分の収支報告書なぞっただけ 還流始まった経緯「森喜朗元首相に尋ねては?」 国会論戦:東京新聞 TOKYO Web - 東京新聞

【速報中】「裏金」議員リスト、3年分の収支報告書なぞっただけ 還流始まった経緯「森喜朗元首相に尋ねては?」 国会論戦:東京新聞 TOKYO Web - 東京新聞

衆院予算委員会は5日、1時間遅れで始まった。

この日、自民党派閥の政治資金パーティーの裏金事件を受け、自民党が提出した「裏金」議員リストは、これまでに派閥が訂正した3年分の政治資金収支報告書をまとめただけにすぎない。野党は「極めていいかげんだ」と批判を強めた。

岸田文雄首相は実態解明のため、週内に自民党の全国会議員へのアンケート調査を行い、「来週早々には取りまとめる予定」と表明した。

「政治とカネ」の問題に絞って国会論戦の模様を速報する。(デジタル編集部)

衆院予算委で答弁する岸田首相=2月5日、国会で

◆15:40 「政治家は脱税し放題だ」

立憲民主党の井坂信彦衆院議員は、「裏金は脱税ではないか」と追及した。

この日、自民党が提出した「裏金」議員リストに名前が記された議員の中には、記者会見で、キックバックを受けた還流分について「飲食費に使ったが領収書がない」と話したり、「自分の口座に入れていた」と課税対象になりうる個人のお金として扱っていたと説明したりしていた。

井坂氏は「個人の口座に入れていたならば、『政治団体の寄付でした』と非課税にすることはないですね」と追及。岸田首相が「仮定の話にはお答えできません」と返すと、「仮定じゃないよ」「本人が認めていますよ」とのやじで委員会室が騒然とした。

「裏金がばれたら『政治団体のお金でした』と言って非課税になるなら、政治家は脱税し放題だ」と迫る井坂氏。脱税に関して「検察、国税が判断」との答弁に終始する岸田首相に対し、他の議員から「納税者が見ているぞ」とのやじが飛んだ。

衆院予算委で質問する立憲民主党の井坂信彦氏=2月5日、国会で

◆15:25 政策活動費「合法的に裏金作れる」

立憲民主党の岡田克也幹事長の質問は、政策活動費に移った。

政策活動費の扱いについて、各党の改革案では使途の公開や廃止を求めている。自民党では政治刷新本部の中間取りまとめで、政策活動費について具体的な言及はなかった。

岡田氏は、1月19日の集中審議で、政策活動費について岸田首相が繰り返した「政治活動の自由と知る権利のバランスの問題だ」とする答弁を引き合いに出し、こう尋ねた。

「政治活動の自由って何ですか?」

岸田首相は「使途を広く公開すれば、個人のプライバシー、企業団体の営業の秘密を侵害する。あるいは、党の戦略的な運営方針が他の政治勢力や諸外国に明らかになったりする。こうしたことで不利益が生じる」との見解を述べた。

これに対し、岡田氏は「政策活動費は領収書のいらないお金。つまり裏金なんです」と指摘。「合法的な裏金を作ることが、政治資金規制法の基本的な考えた方に反していると思いますが、どうですか」と尋ねた。

岸田首相は「各議員共通のルールとして行うべきだと思う」とし、政策活動費の具体的な取り扱いについて最後まで正面から答えることはなかった。

政策活動費 政党から政治家個人に支払われる政治資金。政治資金規正法では、政治家個人への寄付は原則禁止となっているが、政党から政治家個人への寄付は例外的に認められている。受け取った議員は政治資金収支報告書へ記載する必要がないため、多額の政治資金の使途が不明なことが問題視されている。

衆院予算委で立憲民主党の岡田克也氏(左手前から2人目)の質問に答弁する岸田首相(右)=2月5日、国会で

◆15:20 いつ裏金始まった?森喜朗元首相に尋ねては

立憲民主党の岡田克也幹事長の質疑は続く。

自民党で派閥のパーティー券収入をキックバック(還流)が始まった経緯は、今も判然としていない。

岡田氏は「安倍派の裏金の問題はいつから始まったのか。20年以上やっているという話もある。森さんの時代からだと。森さんを呼んできちんと確認したらどうか」と水を向けた。

岸田首相は「どの範囲で聞き取りを行うのか、聞き取りを行いながら、判断する」と述べるにとどまった。

◆15:15 岸田派のミスで3000万円不記載「理解できない」

裏金事件では、岸田首相が会長を務めていた岸田派でも、政治資金収支報告書の不記載があったとして元会計責任者が立件された。

岸田派の不記載について問われると、岸田首相は「どの議員の紹介か不明な分について、不記載にするという会計上の誤った処理が行われ、転記ミスが積み重なった」とし、「全ての収入は決められた銀行口座に入金されており、意図的に隠したという指摘は当たらない」と説明した。

立憲民主党の岡田克也幹事長は、「(2018~20年の)3年間で3000万円の事務的ミスとは理解できない」と疑念を口にした。

◆15:10 「自民党は裏金で回ってきた」

立憲民主党の岡田克也幹事長は「今回の裏金問題、自民党で長く総裁や幹事長をやられた派閥で起きている。自民党は裏金で回ってきた。法治国家としての基本的なところが崩れている」と批判した。

衆院予算委で質問する立憲民主党の岡田克也幹事長=2月5日、国会で

その上で、政治改革を進めるとする岸田首相の覚悟を質した。

岡田氏 政治改革をすると言っているが、それができなかった時はどうするのか?

岸田首相 政治刷新本部の中間取りまとめを通じて、改革に向けた覚悟を示した。できなかった場合と仮定の質問をしたが、何としてもやるというのが私の立場の責任。実行してまいります。

岡田氏 総理の思いが伝わってこない。火の玉になってとか先頭に立ってとか言うが、やはり政治は結果責任。できなければ責任をとるぐらいのことはなぜ言えないのか。

岸田首相 政治刷新本部の中間取りまとめで、制度面の改革について、真摯な協議を行うと明記している。今国会において法改正を実現してまいります。

◆14:53 「裏金」議員リスト「極めていいかげん」

質問は野党に移った。

立憲民主党の岡田克也幹事長は「能登地震もあるが、政治改革に絞ってやり取りしたい」として、この日、自民党が提出した「裏金」議員リストを取り上げた。

「極めて不十分だ」と語気を強めると、周囲から「そうだ」とやじが飛ぶ。

岡田氏は「不十分」とする理由について以下の3つ挙げた。

①捜査対象は2018~22年の5年分なのにリストは20~22年の3年分であること

②裏金は派閥からキックバックされたものなのか、中抜きされたものなのかが分からないこと

③裏金の使い道がなんだったのかが不明であること

「極めていいかげんなものを、このタイミングで出したことをどう考えるのか」と岸田首相に疑問をぶつけた。

岸田首相は「何に使ったのかとか内容について不十分との指摘があった。だからこそ本人の説明責任だけでなく、党として把握しなければならない。順次、関係者の聞き取りを開始した。全議員にアンケートも行う。党としても、経緯や使途についてもできる限り把握したい」と述べた。

◆13:58 「民間企業なら社長が責任取る」

審議は午後に入り、公明党の高木陽介政調会長が登壇した。

「民間企業でも不祥事が起きた場合、社長が直接やっていなくても責任を取る」とし、連座制導入について岸田文雄首相の見解を尋ねた。

岸田首相は「連座制の導入となると、対象となる政治団体の種類とか、違反の種類とかについて丁寧な議論が必要。自民党だけでなく各党各会派が縛られる共通のルールなので、協議を行いたい」と答えた。

「協議する」と言及を避け続ける岸田首相に、高木氏はこう要望した。

「協議を行いたいとのことだが、問題は『自民党はこういう案だよ』と出すことが協議のスタートとなる。どれがベストなのか、協議をする土俵はあると思う。自民党としての案をしっかり出していただき、協議を迅速に進めていただきたい」

衆院予算委で質問する公明党の高木陽介氏=2月5日、国会で

◆11:03 「政策活動費」公開は従来答弁繰り返す

続いて登壇したのは、自民党の長島昭久議員。

長島氏は、「政治資金の透明化を巡って、国民の皆さんから、厳しい目が向けられている」と前置きした上で、岸田首相に政策活動費の使途公開の是非を尋ねた。

岸田首相は「政策活動費のあり方は、政治活動の自由等に密接に関わる問題」とし、「廃止や使途の公開を行う場合には、各党各会派の真摯(しんし)な議論を経て、各政治団体共通のルールに基づいて行うべきものだ。我が党としても、そうした議論に真摯に対応したいと考える」と従来の見解を繰り返した。

◆関係議員への聞き取り、週内に終える

自民党の加藤勝信衆院議員は、自民党派閥のパーティーの裏金事件の実態解明のため、関係議員への聞き取りや、自民党全議員へのアンケート調査の進め方を岸田文雄首相に尋ねた。

岸田首相は2日から関係議員に不記載に至った経緯などについて聞き取りを始めたとし、「可能な限り、今週中を目途に聞き取り作業を終え、その後、外部の第三者による取りまとめを予定している」と答えた。

派閥のパーティー収入を巡る不記載がないかを調べる全議員へのアンケートについては、「今週中に行い、来週早々には取りまとめをすることを予定している」とした。

◆10:20 実態解明「自民党の責任だ」

衆院予算委で質問する自民党の加藤勝信氏=2月5日、国会で

質疑は、自民党の加藤勝信衆院議員からスタートした。

80人を超える自民党議員側に収支報告書への不記載があったことに触れ、加藤氏は「なぜこれほど広範に、不適切な会計処理が行われているのか、このお金は一体どこに使われているのか、こうしたことを明らかにしていくのが、私たちの責任だ」と実態調査の必要性を説いた。

◆9:57 1時間遅れで審議始まる

理事会での協議は10分程度で終える。1時間遅れで、予算委の審議が始まった。

◆9:45 自民が「裏金」議員リスト提示

予算委の理事会が始まる。

自民党は、野党からの指摘を受け、議員名を加えた「裏金」議員リストを野党に再提示した。

再提示された議員リストは、安倍派と二階派が、不記載だったとして訂正した政治資金収支報告書を整理したもの。2020~22年の3年間で、キックバックを受けた政治団体名、金額、議員名を一覧にしている。

自民党が提出した「裏金」議員リスト。最初のリストには議員名が記載されていなかったが、野党の反発で追記された

◆9:00 予定時間になっても質疑始まらず

開会予定の午前9時。衆院第一委員室には、岸田文雄首相はじめ、全閣僚は顔をそろえているが、質疑は始まらない。

自民党が提出する「裏金」議員リストを巡って調整が難航。通常、予算委の前に開くことになっている理事会も始まっていない。

◆8:30 「裏金」議員リストで与野党が協議

予算委員会の開会に先立ち、自民党の浜田靖一国対委員長と、立憲民主党の安住淳国対委員長が国会内で会談を行った。

野党は予算委の審議の条件として、自民党に「裏金」議員リストの提出を求めていた。両者は、議員リストの対応を巡っての協議。自民党から示されたリストは議員名が記載されておらず、安住氏は「不十分だ」として再提示を求めた。

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2024-02-05 07:12:00Z
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