[エルサレム 9日 ロイター] - イスラエルのネタニヤフ首相は9日、パレスチナ自治区ガザ最南部ラファから民間人を退避させると同時に同地域に残っているイスラム組織ハマスの戦闘部隊を壊滅させる計画を策定するよう軍に指示したと明らかにした。
ラファにはガザの人口の半数を超える100万人超の市民が避難している。米国は8日、イスラエル軍による攻撃を支持しないと表明したものの、イスラエル軍は9日も激しい空爆を継続した。国際社会からも懸念の声が強まっている。
パレスチナ自治政府のアッバス議長は、ラファへの攻撃強化を目指すイスラエルの計画は、パレスチナ市民をガザから追い出すことが目的と批判した。議長の事務所が発表した。
アッバス議長はイスラエルの措置について、「地域と世界の安全と平和を脅かすもので、全てのレッドライン(越えてはならない一線)を越えている」とし、国連安保理に注意を払うよう促した。
国連のステファン・デュジャリック報道官は9日、「ラファの民間人の運命を非常に懸念している」と指摘。民間人の保護は必要だが、強制的な退避は行われるべきではないとし、「いかなる形であっても国際法に違反する強制退避を支持しない」と述べた。
国連人道問題調整事務所(OCHA)は9日、「ラファの人口密度は前例がなく、地上攻撃があった場合に民間人を保護することはほぼ不可能」とし、「ラファの過密は平らで清潔なスペースを求めて家族が設置したテントによって通常の道路が塞がれるところまで達している」とした。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab
2024-02-10 07:00:00Z
https://news.google.com/rss/articles/CBMiTGh0dHBzOi8vanAucmV1dGVycy5jb20vd29ybGQvc2VjdXJpdHkvTFU2QktSRUQ0Vk01TEc1T0JLUjVNWTdOSUUtMjAyNC0wMi0wOS_SAQA?oc=5
No comments:
Post a Comment